にっきちゃん。

2001年01月15日(月) 詩をかこうとして。ね。

 
『  トウメイ  』



一人ではりあげた泣き声は
誰にも届かなくていい

   届けないでください

紅茶なのかウーロン茶なのかもわからない
うすいダークな飲み物は

今の、この透明感をいつまでも保ってくれたらいいのに

明日になってもあさってが過ぎても
春が来て夏が来て何回季節を迎えても

今と同じテーブルのすみのコップの中に
たゆたっていて


何回涙を落としても 知らんぷりして かわらず透明でいてほしい


ある1年後 その透明の中に  煙草の灰を落としてしまう

その瞬間

自分がたゆたっていたことも記憶からダイブして
その透明は  まだ固まっていないコンクリートに変わるんだ
コップにはジグザグで 体が震えるくらい衝撃的なフォルムをしたヒビがはいる

くすんだ 腐った 中途半端で      汚い

すすけたネズミイロがテーブルのすみでごろんごろんと

苦しい過去を見せ付けてくる




ねぇ、あの、いつもワタシを許してくれた透明は
いつも優しくワタシに寄り添ってくれた、あの透明は



紅茶だった  ウーロン茶だった?




なにもわかっていなかった



あの透明の正体


ただ、シアワセな、あの、透明、   


    いままでそこにいたこと、


あたりまえだったのに・・・

なくしたとたん、  なくしたとたん。 




 




















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綾 [MAIL]

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