にっきちゃん。

2001年01月06日(土) おじいちゃん

今日はなんといっぱいいっぱいの日だったのだろう。
仕事。2人、2人、2人、2人、3人、5組のお客サマを担当したのだけど。
ああ、すごかった。
でも、最近なぜだか仕事中笑顔がキレイだなぁと思うことが増えたなぁ。
(イヤ自分のね)
最近まではもくもくやっていたのにな。
それは、おととい来て下さった綾の再来サマA様、と再びであったおかげでしょう。
なんだか、この仕事の素晴らしさに涙が止まらなかったのです。
なんだかわけわかんないよね。でも、そういうコトさ。
最近チョットがんばれる綾でした。

そして今日は先輩のHさんが、大なきしてた。
ある、おじいちゃん(お客様)のことで。
そのHさんの担当のお客様の中に3人組の人がいて、女性2人と、おじいちゃん。
食事中、おじいちゃんは途中で帰ってしまったの。
女性の方に聞いたら「トイレにいっただけだから大丈夫」って。
そして、Hさんはそのお客様たちとたくさんおしゃべり、してました。
楽しそうに。
そして、そのお客様たちが食べ終わり部屋に戻ってしばらくしてから
おじいちゃんにデザート出していなかったのでお部屋に持っていきました。
そしたら、おじいちゃんがお部屋でぐったりしていた。
そこで聞いてみるとおじいちゃんは心臓の手術をして、弱くて、
長い間座ったりしていられないそうで。その時はものすごく寒がっていたそうで。

お部屋は暖房がガンガンについていてものすごく熱かったそうです…



Hさんはものすごく泣いていた。そこまで話して、ぐちゃぐちゃに泣いていた。
私たちはHさんを、抱きしめた。
「なんでおじいちゃんのこと、気付いてあげられなかったんだろう。トイレに言ったって言うからそう思ってずっと話していた・・・どうして気づいてあげなかったんだろう!!」って・・・。


そしてHさんは泣きながら胸元から封筒を出した。
「祝成人式」とかいてあった。


明日、Hさんは成人式。それをお食事のときおじいちゃんに話したそうだ。
そうしたら、お部屋に行った時、おじいちゃんがくれた。

自分は具合の悪いおじいちゃんに気付いてあげられなかったのに、
おじいちゃんはHさんの成人を祝ってくれたんだ。

おじいちゃんの人間らしい、黒い字で書かれた「祝成人式」の文字が
胸に染みた。

ワタシは、Hさんと一緒にわんわん泣いていた。

ああ。ああ。あああああああ。




Hさんは、成人式だから明日、そのおじいちゃん達が帰るときお見送りが出来ない。

仕事が終わったあと、みんなに「お願いがある」といって、
私たちにHさんの願いが託された。


「レストランに朝食を食べにきたとき、おじいちゃんが絶対に寒くないようにして欲しい」ということ。
Hさんは、大きなバスタオルを私達に渡した。
「膝でも、肩でも、とにかく、おじいちゃんが寒くないようにしてあげて・・・オネガイ」


Hさんの涙目は透き通っていてキレイだった。
私たちは、みんなで頷いた。


必ず、おじいちゃんに寒い思いさせないようにするから・・・・


明日、キレイな着物を着て、キレイなお化粧して、
ステキな成人式になりますように。

Hさん、オツカレサマでした。


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綾 [MAIL]

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