思い、願い。。
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中学受験日記。 (上の子(娘)の受験は2004年2月まで)

中学受験日記から4年数ヶ月、その間、3人目出産、起業し・・・

2004年02月02日(月) 受験第2日目

今日は第一志望校の受験日。
集合時間の1時間前には着き待合室へ。

近くの学校なので、息子を朝練に送り出してから、夫も一緒に行く。

昨日の第二志望校の合格発表があるので、夫にはここで待っててもらい、私は第二志望校へ向かう。
時間前に着き、見るのが怖くて駅ビルでウロウロしていたら時間になってしまった。

学校近くに来ると、もう見終わって出てくる人たちがいる。
ほとんどの人たちが携帯を片手に報告している。

嬉しそうに報告する人、
駄目だった・・・と、報告する人。

今にも泣きそうに歩いている人。

鞄からそっと覗かせる合格した人たちの資料を見ながら、ああ、あの人は受かったんだ、あの人は落ちたんだ。
そう思いながらどんどん足早になってきた。

娘は「できた」と言っていた。
でも「できた」はあてにならないというのも保護者会で散々聞いてきた。

会場に向かう。

娘の番号は無かった。

会場を後にしようとして、見落としたかなあ、と引き返してまた見る。

やっぱり無い。

「ない」はず「ない」のに・・・。

なんで「ない」んだろう・・・。

学校の間違いかな。

ひょっしたら他のところに書いてあるかな。

ぐるっと見回す。

でも、そこにしか番号らしきものはない。

やっぱり・・・無いんだ・・・、落ちたんだ・・・。

夫には
「合格しても不合格でも電話しないよ。」
と言ってあった。

もし不合格だった場合・・・、不合格と連絡を入れたところで、夫は一人で悶々と、娘がテストを終えて出てくるまで待たなくてはならない。それは酷だろう。とりあえず娘の今日のテストが終わるまでは伝えないほうがいい。そう思ったからだった。

ところが学校から駅に向かう途中、夫から携帯に電話があった。

「どうだった?」

どうだった、と聞かれて答えないわけにいかない。

「落ちたよ。」
「そう・・・。」

夫は「受かっているもの」と思って電話をしてきた。

馬鹿たれが・・・。

夫は娘が試験を終えて出てくるまでの1時間、案の定、一人悶々と沈んで待っていたらしい。
座ることもできず、寒い中、会場の外でうろうろしていたらしい。


その頃の私は、娘が不合格だったことがまだ信じられずにいた。
もしかしたら学校の間違いかもしれないと、この期に及んでもまだ思っていた。

途中で「シュウマイ弁当」を3つ買い、家に向かう。

とにかく家に帰らなきゃ。
帰ってインターネットで確認しなきゃ。

娘が帰ってくる前に確認しなきゃ。
とにかく早く確認しなきゃ。

娘が帰ってくるほんの数分前に家に着き、ネットで確認するが、当然、見たところで娘の番号はない。

やっぱり、落ちたんだ。

現実なんだ。


娘が帰ってきて、とりあえず「シュウマイ弁当」を食べよう、ということになって食べていた。
みんな黙っている。
娘も「結果がどうだった?」とは聞かない。

夫に、
「もう言ったの?」

食べ終わる頃に聞くと

「何も言ってない。」

と言う。

しばらくしても夫は言う気配を見せない。

仕方がないので、
「残念だったけど、○○は落ちてました。」

と伝える。

「そう。」

と、娘・・・・・。

「先生は、落ちてたら塾に来るようにって言ってたけど行く?」
「行く。」

塾に電話する。

落ちたこと、塾に行って勉強したいと言ってること、を伝え、食事を終えて数分休んでから支度をして連れていく。

先生と話す。

今日の漢字は2問しか書けなかった、と言っていること。
過去問では書けない漢字はなかったのに書けなかった事実。
過去問でも余裕があった1日校が落ちてしまったのはどうしてなのか。

今日の結果が出るまで塾に置いてもらいたいこと。
今日の結果も駄目だった場合、娘にどう接すればいいか、など。

本人が受け止めなければならない問題なので、本人を電話口に呼び出して直接話すべきだと言われる。


合格発表の30分前、私一人で会場に行く。
スライドで答えが出るのを一生懸命書き留める。

結果が出る。

娘の番号はない。

足早に会場を後にする。

近所の学校だから同じ小学校から知り合いが何人か受けに来ている。

知っている人に会いたくない。
お願いだから誰とも会いませんように・・・。

人通りの少ないところに出て夫に電話する。

「落ちてた。」
「そう・・・。」

塾に電話する。

娘に話す。

塾に迎えに行く。

家に帰ってきてインターネットで番号を見る。

「あっ、友だちも落ちてる・・・・・。」

「明日、友だちも来るんだ・・・・・。」

「私も頑張らないと・・・・。」

「ママ、頑張るよ。」



PM8時半、塾から電話。
昨日の試験と今日の試験、一体どれくらいのレベルの子が受かっているのか、など、後で連絡してほしいと頼んでいた。

昨日の試験は年間平均偏差値44以上の子が受かっている、今日の試験は年間平均偏差値45以上の子が受かっているとのこと。うちの子の年間平均偏差値は45.5、受からないことはない、と言う。
反対に考えれば、44未満,45未満は受かっていないということだ。

明日のほうがたくさんとってくれる。
明日のほうが合格しやすいはず、と言われる。

そう、チャンスは明日なんだ。


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