思い、願い。。
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中学受験日記。 (上の子(娘)の受験は2004年2月まで)

中学受験日記から4年数ヶ月、その間、3人目出産、起業し・・・

2004年01月27日(火) 学校休む?

娘の友だちで、受験態勢に入るからと学校を休んでいる子たちがいる。

「友だちから、『どーして学校を休まないの?』って、聞かれたんだけど私は休まないよね〜?」

受験生なんだから休むのは当然、という言われ方をしたらしい。

「休んで勉強するとは思えないしねえ。学校楽しいんでしょう?だったら息抜きできるし行ったほうがいいと思うよ。学校に行くことも勉強よ。」

「よかったあ。だって○○ちゃん、もう来週から休むんだってっ!(30日に予定している家庭科の授業でやることになっている)お弁当作り楽しみなんだもん。」

「ママも楽しみだねえ。美味しいの作ってよ。」

「それはわからない。」

「なんだそりゃ。」

なんでも、中学生になったらお弁当になる→自分で作れるように・・・、と、家庭科の先生が自分たちで作るように練習をさせるらしいのだ。5,6時間目に作って家に持って帰ってお母さんに食べてもらうと言っていた。

娘はそれが楽しみで、家にある「お弁当の本」を何冊も重たい思いして学校に持っていって悩んだりしたらしい。

クラスでは風邪が流行っているようで結構休んでいるらしい。
それも席が近い子たちが固まって休んでいるらしい。
娘はその席から遠いけど時間の問題かもしれない。
今週は給食当番だということもあり&風邪もうつされたくない、という思いから、娘はマスクをして登校し始めた。

塾でも、学校を休んで勉強している、という話が持ち上がり、

娘は、

「学校を休んで勉強はかどるの?」

と、聞いたらしい。

「『はかどるよ』と言ってたけど、ゲームはしてるしテレビも観てるんだよー。すっごい詳しいんだもん。ニュースじゃないよ。
だから『そんな暇あるなら学校行けるじゃん。』って思うんだけど。」

二人で大笑いした。

「きっとその子はそうしないと壊れちゃうのかもしれないしねえ。」

「私は学校に行かなかったら壊れちゃうよ。」

「とにかく風邪さえ気をつけて。帰ったら手を洗ってうがいして。」

「はいはい。」

今日は最後の家庭学習。
明日、明後日は塾があるから、帰ったら寝るだけになるし、見直しをするのはもう今日が最後である。

受験前日の31日は、のんびりしていればいいと思っているから。

今更焦ったってしかたがない。
やるべきことはやってきたと思っている。

志望校の算数の過去問も終わった。
見直しもした。
合格点も達している。

今日は最後の見直し。

算数で過去に間違った問題をもう一度解かせる。

「あー、これ、ママに怒られて解いたよねえ。」
「あー、これはもうわかるよ。簡単だよ。」
「ねえ、これ、もう5回やったよー、まだやるのー?」
「だからー、これはこうやってこうやってこうやるんだよ。」

一緒に問題を解いているんだが、出だしは私のほうが数秒早いものの、
解くほどに私より答えに辿り着くのが早くなる。

「中学になったら絶対ママより賢くなってやる。」

「なれるでしょ。ママは高校中退だし。まっ、一緒に勉強するよ。」

夕食は「湯豆腐」。
豆腐,くずきり,しいたけ,えのき,白菜,
ポン酢に大根おろしを入れて・・・。
それからアボガドとアンチョビ。

ご飯を食べて、家族4人で大貧民。
最初は大ボケの息子も、最後のほうは何度が勝ち、

「ボク、今日一日で強くなったみたい。」

と、喜んでいた。

夫も何度か勝ち、満足して寝てしまった。

娘はあと1回分、時間を計ってやる、ということになった。
2回やっても25点とか16点とか、かなり点数が低く、何度も復習した問題だった。
復習したと言っても、それは私がそばにいて、ということになる。

時間を図りスタート、最後の算数。

11時を過ぎ、残り25分、娘の眠さは極限に達し、
「もう限界、ちょっと横になったらまたやる。」
と言う。

「もういいよ、寝なさい。」

「嫌だ、解く。」

「今日は寝なさい。」

娘は自分の部屋に寝に行く。

添削をすると8割は取れていた。

娘の部屋に行き、頭をなで、
「合格者の平均点より10点以上も多かったよ。起きてやってたら満点取れちゃってね。もう大丈夫だよ。ゆっくりおやすみ。
よく頑張ったね。」

娘は目を閉じたまま、涙を流した。

「よしよし、頑張ったね。」

娘のおでこにキスをした。


もう思い残すことはないくらい算数は勉強したと思う。
本人もそう思っていると思う。


母から電話があった。

11時を過ぎて電話なんて、ちょっとドキッとする。

母は、友だちから「ポンカン」が送ってきたからと、うちにも送ってくれるとのこと。
さっき荷造りを済ませ、明日発送するからね、ということだった。

「(受験の調子は)どうなの?」

「実力的には大丈夫だし、過去問解かせても合格点越えてるから大丈夫だと思う。」

母は、消化のよいもの食べさせてやれ、とか、葛湯を作ってやれ、とか、ポンカン食べるといいよ、とか、いろいろ言っていたが、さっきの娘の涙が頭に浮かんで離れなかった。

本当は、プレッシャーでいっぱいなんだろうなあ。
胸がいっぱいで苦しくなった。

聞いてるんだか聞いてないんだかわからないような返事をする私に母がためらっているのが伝わってきて、

「ああ、うん、そうだね。」

と慌てて返事をする。

「まだ仕事で寝られないの?」

仕事が忙しくて上の空だと思ったらしい・・・。

「ううん、寝るよ。」
「私ももう寝るから。おやすみ。」
「うん、おやすみ。」

電話を切ったら、身体の全表面積に重い空気がのしかかってくるように感じられた。
身体全体が締めつけられているような息苦しいような。

私もいっぱいいっぱいなんだ。



夕方、友だちから「新聞屋さんから映画の券をもらったら一緒に行かない?」って電話があって、
「受験直前だからそんな余裕ない?」って言われたけど、
一人で悶々としてても気が狂いそうだし、とにかく気分転換したいし、行くことにした。
明日、楽しんできます。


受験まで、あと3日です。


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