思い、願い。。
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中学受験日記。 (上の子(娘)の受験は2004年2月まで)

中学受験日記から4年数ヶ月、その間、3人目出産、起業し・・・

2004年01月26日(月) 大貧民三昧

今日は下の子の塾の引き落としだった。
上の子の受験もまだ終わっていないというのに、7万いくら、キッツーイよなあ。
そいでもって3月からは下の子の歯科矯正もしなければならない。

いわゆる開咬という症状らしく、鼻炎の息子は鼻で息することができず、口が開き、上と下の歯の間が開きかみ合わせが悪くなるというものだ。春には治療に入ったほうがいいと言われている。

私の働いたお金が受験料(12万以上)に消え、パパのボーナスはパパのバイクの支払い(60万のうちの・・・)と娘の入学金等に消える。

貯金もない我が家が、中学受験させるなんて無謀だと驚かれることだろう。
貯金をしない分、塾代が払えると言ったほうがいいのかもしれない。


息子は学校から帰ってくるなりランドセルを置いて公園へ行く。

娘は学校から帰ってきて少しだらだらしてから過去問でできなかったところを解く。
私が「これは解けるだろう。(私でも解けるのだから解けるだろう)」という問題に赤ペンで○をつけておき、娘はそれを見て、
塾に行って勉強している自分がママよりバカであるはずがない、と闘志をむき出しにして解くのである。

もう合格点はとっているのだから、無理して手をつけなくてもいいんだけど、試験時間が(解けた問題も見直してもなおかつ)20分近くあまるなら、その分、1問でも多く解いてみようよ、と、いう気持ちである。

復習した記憶が残っているからか、きちんと一人で解いていた。

かなり頑張ったので、休憩に新撰組のビデオでも観ようか、と、
娘と二人で日曜日に録画した「新撰組」を観る。
「ハリスはこんなんじゃない。もっとおデブだ。」
と娘はブツブツ言いながら、二人で笑い転げながら観ていた。
娘は坂本龍馬が好きで、さらに江口さんも好きで、江口さん扮する坂本龍馬が出る度に黄色い声を出していた。

理科でまだやっていない過去問があったのでやらせてみる。
私は昨日の夜3時頃まで仕事していたので疲れがピークに達し、娘が過去問を解く30分間、和室で寝ることにした。

疲れているなら寝てからやってもいいよ、と言った。
気付いたら娘も私の横に寝ていて、起きてリビングのテーブルをみると書き終わった答案用紙が置かれていた。
私が添削をしていると、布団の中から「丸の音が聞こえるなあ。」と嬉しそうに言う娘。
丸をわざと二画に聞こえるように書くと、「あー、バツだな、今の。」と言う。
「うそうそ、丸ですー。」

「ねえ、何点?」

「○点。」

「(合格者の)平均点何点?」

「□点。」

「よかったあ!ギリギリじゃん。」

この回は社会が半分だった。
理科が8割取れればヨシである。

そろそろパパが帰ってくるから、寝るなら自分の部屋で寝なさい。
娘は自分の部屋に行き眠った。

夫が帰ってきたとき、私はボーっとしてリビングに座っていた。

何も作る気力がない。
出前頼んでも、出前のおやじと会話する気力もない。
今、テンションの高い人と話す気力もないんだと話した。

娘が「今日は味のしないものが食べたい。おかゆとか。」と言っていた。

そんな話を夫にしつつ、おかゆを作り、娘を起こし、おかゆ(梅干しと卵入り)とハムと昨日の残り(鶏そぼろと炒り卵とサニーレタスと・・・)を出し、それで夕食とした。

夕食を食べながらテレビを観て、ブラウン管に映る「なまけもの」を観て笑っていた。

息子は公園から5時半に帰ってきて、そのままリビングに寝てしまった。
宿題をやろうと宿題の道具を持ってきて、そのまま仰向けに寝てしまっていた。

みんながご飯を食べている間もずーっと寝ていた。

「(娘と)二人で大貧民やってたんだよ。」

と夫に話す。

夫が最近、仕事場で流行っている、と私に教えてくれた大貧民は、10枚ずつ配るというもの。
それだと二人でも楽しめるというのだ。

すると

「じゃ、やるか。」

と、トランプを出してきて、夫、娘、私と3人でやることになった。
結局、8時半〜11時近くまでずーーーーっと大貧民をやることになるのだ。

途中、何度も夫に

「明日早いんだからそろそろ寝たほうがいいんじゃない?」
と言ったが、

「俺、一度も一番に買ってない。勝つまでやる。」

などと言って頑張っていた。

夫は今日から沼津まで仕事に行っている。
義父は熱海だそうだ。
遠い現場は行って帰ってくるだけだって時間がかかる。
朝5時半に出るから朝4時半には起きる。

「ぜってーお前も起こすからな。」

と、一人で起きて行くのは嫌らしい。

いつまでたっても夫は勝てないでいた。
私か娘が一番に上がる。
夫はほとんど二番キープだった。

まあ要するに、夫にはクソみたいなトランプしか来ないのだ。

「なんだよ、俺が切ってるのにどうして俺にはこんなのしか来ねえんだ。
配る順番変えてみよう。」

と、順番変えたところで、その変えた相手にいいカードが来たりするのだ。



10時半近くになって、夫がなんだか上機嫌になり、

「ねえ、今回上がっちゃうんじゃん?」

と言うと嬉しそうに残り2枚中の1枚を出す。

2かババを出すのかと思ったのに13(キング)を出した。

「え?それ切り札?」

と言うと慌てて

「間違えた。」

と、もう一つのカード「2」を出した。

「ねえ、もう上がった気でいたでしょ。駄目だよ、パパがいつも言ってるじゃん、最後に「2」や「ババ」で上がっちゃいけないって。」

一応、パパの勝ちになったものの、このままでは引き下がれないと続くのであった。

私は自分の切り札を先に捨ててでも、パパを勝たせないようににしていると11時近くになり、娘には先にお風呂に入って寝るように伝え、二人だけで始めた。

面白かった。

勝つためのゲームでなく、相手を勝たせないためのゲーム。
そんなことをしたら負ける確率のほうが高いのにそれが楽しかった。

11時を過ぎ、リビングの床に寝ている息子に部屋で寝るように言う夫。

「もう宿題なんてできるわけねえんだから寝ちまえ。」

息子は起きて今が真夜中だと知るとショックを受け、やらないわけにはいかない、と泣きべそになっている。

「やるならやっちゃいなさい。(6時から11時まで)もう5時間も寝てるから大丈夫よね。」

漢字と計算の宿題をやり、習字の宿題を始める。

筆を洗い、明日の支度をさせ、風呂入って寝るように言う。

12時半過ぎ、息子は二度目の就寝。

かわいそうに、夕食も食べず、夜中に起きて宿題・・・。

夫は息子が宿題をやっている間に眠っていた。

朝、夫は案の定、「眠い、眠い、眠い。」と起きて仕事へ行くのであった。


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