思い、願い。。
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中学受験日記。 (上の子(娘)の受験は2004年2月まで)

中学受験日記から4年数ヶ月、その間、3人目出産、起業し・・・

2003年05月31日(土) 夢を見た・・・夢の中の弟は子どものまま

夢を見た。

旅行に行くための切符を手にし、友達と弟を連れて一緒に行こうとした。
切符は2枚しかなかった。
考えてみれば、2枚しか買った記憶がない。
きっと友達とだけで行くはずだったが、あとで弟も連れていくことになったのだろう。

どこで追加分の切手を買ったらいいかわからなかったので、改札口のところで尋ねた。
子どもの分をもう一枚買いたいんですけど。

お金を払い、切符をもらう。

そういえば、自分の手の中の切符は、片道切符しかない。
ちょっと遠いところだ。

ホームには、途中で行き先が違う列車が来る。
自分が乗らなければならない電車は何時だろう。
確か、さっき行ったばかりだから、今来た2両しかない電車は違うだろうな。
これは、あまり人が行かないところへ行く電車のようだ。
私たちが乗らなければならない電車は繁華街の方を抜けていくため、
最初は満員だが、1時間もすれば少しずつ空きはじめる、
確かそうだった。
時間も15分置きくらいって聞いたことがあるんだ。
もう一度改札口に行って時間を聞いてみる。

その間に、友達と弟は今来た電車に乗ってしまっていた。

自分の行き先の電車が来るのを待つ人たちの人ごみの隙間から、
電車の窓ガラスの向こうにうつる二人の姿が見えた。
左の車両に座る友達と、右の車両に座る弟。
何も二人で違う車両に座らんでもいいのに。
私は、焦った。
車掌のピーっと扉が閉まる合図を聞き、閉まりかける扉に手をつっこみ、
よくこんなに力があるものだ、と思うくらいの精一杯の力で、扉をこじ開けた。
電車はゆっくり進み始めていた。
車掌が私に気づいたのだろう。
一瞬電車が止まったような気がした。

私は友達と弟が電車に乗ったと気づいた瞬間から、二人の名前を叫び続けていた。
気づいて欲しい、違う電車だということに気づいて欲しい。
気づいて降りてきてほしい。
扉をこじ開けて、やっと友達が私の声に気づき、降りてきてくれた。
私は、まだ気づかない弟の名前を叫び続けていた。
弟はあさっての方向を見たまま、表情ひとつ変わらない。
友達が降りた電車から外に出た瞬間、電車の扉が閉まった。

弟が行ってしまう。
行く方向が違うとも知らない電車に、切符も持たないで行ってしまう。
弟はどこに行くかわかっていないんだ。
どうするんだ。

私は友達と目を合わせると、電車が走り出す方向へ走り出した。
走って、走って、走って、走って、電車は見えなくなってしまった。
走りながら、心のなかで叫んでいた。
私のせいだ。
私がきちんと説明していたら。
私がしっかり手をつないでいたら。
私が目を離さなかったら。
私が、私が、私が。。

次の駅に行っても、弟は見つからなかった。
その次の駅に行っても、弟は見つからなかった。
一体、弟はどこまで行ってしまったんだろう。

とにかく、自分の行くべき場所へ行こう。友達とその場所に向かった。

私が、野菜をたくさん買い物して戻ってくると、
弟はその家族と一緒に食事をしていた。

「どうやって来られたの? よかった、本当によかった。」

私はすごく嬉しくて、私が弟のために、野菜炒めでも作ってやろうと思った。

今、市場で買ってきたばかりの野菜を洗って切り、
共同で料理ができるような場所へ持っていく。
洞窟のようなところだ。
なんだか古臭いどう使ったらいいのかわからないような鉄板に、
やっとの思いで火をつけることができ、
小さなおわんに少し入れてきた油を流し込み、
鉄板に少し煙が上がってか、野菜をほおりこむ。

さて、できあったぞ。

火を消したいがなかなか消えない。
火をつけるときにいじったところを動かしてみるが、
火が大きくなったり小さくなったりするだけで消えてくれない。
困り果ててしまっていると、年老いた男が寄ってきて火を消してくれた。

よかった。ちょっと焦げちゃったけど、食えないことはない。

働き盛りの年配の男たちが寄ってきて、私が作った野菜炒めを見て笑う。

なんだこりゃ。こんなん食えるやつがいるのかよ。
へったくそだなー。口々に言う。

さっきの年老いた男は、軍手をはめた手で、


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私はその行為が信じられなかった。なぜ、そんなことをする?

私は泣きながら、その野菜炒めを拾った。
熱かった。
私の顔がどんどんくしゃくしゃになって、うめき声が出て、
少しずつ少しずつ大きな叫び声となって泣いていた。

これはバツだ、私がこの大人たちと上手くやってこなかったバツだ。
きっと私が仲良くしていたら、手を差し伸べてくれたはずなんだ。
今までのバツだ。

私は自分の泣き声が、くもった声から直接に耳に入るような気がした

私は上を向いて横たわっている。

夢だ、夢だったんだ。


落ち着いて目を開け、更に泣いた。



そういえば、小さいとき、よく家族が別れ別れになる夢をみた。
小2のときだ。
夢のなかで、家族がみんなばらばらになって私が泣き叫んでいる。

あるときは、知らない島で、
「こんにちは」「こんにちわ」のどちらが正しいのか、
と、にわとりに聞かれ、正解したら家族に会わせてあげると言われ、
わからなくて泣いていた夢をみたこともあった。

あるときは、弟が大きなビルのような船に乗っていってしまい、
私が弟の名前を叫び、
弟は「おねえちゃーん」と叫び、
どんどん遠くなる船に向かって「飛び降りろー。」と叫び、
飛び降りた弟は二度と上がって来なかったこともあった。
海の見続けながら、ずっと泣き叫んでいた夢。

2m以上の深いプールに、弟が溺れかけたことがあって、
父が気づいてひょいと弟を引き上げたことがあった。
弟がアップアップしている姿は、本当に怖かった。
気づいた父に対しても、とっさに引き上げた父に対しても、
そういう父であることが嬉しかったものだ。

私は、洗い物をしながら泣いていた。
娘は自分の部屋で寝ている。
夫は和室で寝ている。
息子は部活に行っていない。
私が昼寝したバツだ。
こうやって少しずつ、気持ちを整理しなければならないってことなんだろうか。


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めい [MAIL]

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