2003年05月27日(火) |
娘が学校の代表に!? |
午後4時、娘の担任の先生から電話があった。
先生から電話なんて。。何かあったんだろうか、ちょっとドキマギした。 でも、先生の声のトーンは落ちついている。
「遅くなってしまったので電話しました。授業の後、少し残ってもらって作文の選考会をやっていまして、今終わりましたのでこれから帰ります。選考会の方は、学校代表として選ばれました。おめでとうございます。」
えっ?!
一瞬、理解できなかった。
「あの。。あんな内容で大丈夫なのでしょうか。」
「話しっぷりがよかったのが決め手になりました。おめでとうございます。」
そのあと、自分が何て言ったのかよく覚えていない。 「ありがとうございます。」 と言ったような言わなかったような。。 失礼なことしなかっただろうか、電話を切ってからドキドキした。
夫は、雨で午前中に帰ってきていた。
「昨日の作文、学校代表に選ばれたらしいよ。」
特に返事なし。
ピンポーン。
娘が帰ってくる。
オートロックのインターホンの画面に誇らしげな娘の顔が映っている。
「おめでとう。」
と言って開けてやる。
玄関の外で待ち、 「先生から電話で聞いた。」 「隣りにいたもん。」
おやつに、メロンを食べさせ、塾の用意をさせる。 作ったお弁当を渡し、送り出す。
夫は、娘が家を出たことすら気付かなかった。
夫は、私がお弁当を作るので出しっぱなしにしたチーズとハムを見て、 「出しっぱなしにするな。だらしがない。」 と言った。
「だらしがない。」 の「だ」は、すごーーぐ強い口調でカチンときた。さらに、
夫「人にはあーだこーだ言うクセに、自分には甘いんだからよ。」
私「仕事で帰ってきて出しっぱなしになってたことなんてないじゃない。(夫は通常7時位に帰ってくる)」
夫「そんなんなるまであったら腐ってるわ。ほんと、言われるの嫌なのな。人には散々っぱら文句言うクセに。」
私「そんな文句言ったことないじゃない。どの文句?ゴミ箱に捨てないってこと? 私がいつも言うのは私の仕事増やさないでってことでしょ? そこ(キッチンの作業台)にポイと置くくらいなら、ゴミ箱に捨てるのも距離的に変わらないでしょ、って言ってるんじゃん。お菓子食べた袋がそこに置きっぱなし、すぐ下にゴミ箱があるんだからそこに入れれば済むことでしょう?
パパが台所のことを全部やってるなら、文句言われても仕方ないと思うよ。パパの仕事を増やしたら申し訳ないと思うから。でも、そうじゃないんだから、出してあって気付いたら、しまってくれればいいじゃない。わざわざカチンとする言い方することないでしょ。」
もっとたくさん言いたかった。あっちにもこっちにも本を置くこととか。 毎日毎日、トイレ、息子の部屋、リビングのあちこちに置かれている本を、集めるのである。 夫は、あっちでもこっちでも違う本を同時進行で読んでいたりするのである。 脱ぎっぱなしの靴下、洗濯機に入れろ、なんて言ってないじゃない。
夫は黙っていた。 だからそれ以上は言わなかった。 でも、他のことがあふれてきた。
昨日、娘は、ずっとこの作文に追われていた。塾から帰ってきて、ご飯を食べ、風呂に入った後も、ずっと作文にかかっていた。結局、夜中の1時までかかった。娘が納得するまで、私もつきあった。娘は自分から「3分以内にスピーチしなければならないから。」と、何度も練習していた。最初は3分ももたなかったので、なぜそう思うのか、とか、例えば的な話をふくらませる作業をしていた。夜中の12時過ぎは、今度は3分超えてしまう部分を削除する作業をしていた。
夫は、その途中で、「それで今日は終わりかい。勉強もしないで。」と言っていた。
そして、今日、一日のほとんどは和室で、
WINのノートパソコンで、ゲームしたり、本を読んでいた。
こんなこと言いたかないけど、言わずにはいられなかった。
「学年代表に選ばれたって言ったって喜ぶわけじゃない。褒めてやるわけじゃない。昨日だって、『勉強もしないで。』て文句言うだけ。文句言ってもいいよ、その分、褒めてやるなら。でも、パパは違うじゃん。本当は嬉しいんじゃないの?『頑張ったな』って言ってやりたいんじゃないの?そう思うなら言ってあげなよ。恥ずかしがらずにさ。親が気持ちの切り替えしなかったら、子どもだって気持ちの切り替えできないよ。すごいことじゃない。昨日、夜中の1時まで頑張って、その結果、選ばれたんでしょ。すごいことだよ。」
夫は何も言わなかった。
娘が塾に行き、私は息子を連れて新聞屋からもらった映画館のチケットで、映画を観に行った。
「めぐりあう時間たち」
という何とも難しい映画だった。 息子はマクドナルドで買ったハンバンガーセットを食べ終わると、さっさと寝てしまった。
夫は、送り迎えするのは面倒だと言った。雨は降っていなけりゃわけない。自転車で行けば10分かからない。さらに、
夫「【行き】だけなら送ってってやるよ。【帰り】はバスでもタクシーでも帰って来い。バスだってタクシーだって変わらないだろう。」
私「変わるよ。バスとタクシーじゃ、倍違う。それに、バスで帰るくらいなら歩いて帰るよ。それなら帰りに迎えに来てほしいよ。」
バス停は大きな道路の向こう側で少し歩く。そこまで行ってさらにバスが来るまで待つくらいなら、少し頑張って家まで歩いてしまった方がいい。
いやいややってもらうのも腹が立つ。 夫は何も言わないので、
「いいよ。それなら歩いて帰ってくるから。」
と行って出かけた。
映画が終わって寝ている息子を起こし、手をつないで階段を上がり、外に出ると夫がいた。
最初、意味がわからなかった。
私「あれ、迎えに来てくれたんだ。ありがとう。」
息子「帰りに来てってママが言ってたよ。だからじゃない?」
車の中で、
私「よく、終わりの時間わかったね。映画館も。」
夫は黙っていた。
ところで、娘が学校の代表に選ばれたのは、作文というより「スピーチ」らしい。その大会に学校代表として出るらしい。
私「学校から何人出るの?」
娘「ひとりだよ。」
私「すごいじゃん!」
娘「なんどもどんどん勝ち進んで
ま、そんなことはないと思うけど。」
|