いくら言っても公開模試の復習をしない。 月曜日に友達と一緒に復習してたみたいだが、 それ以来手をつけていないよう。 聞いてもまだ終わってないと言い、他の勉強ばかりしている。
5年の終わりからずっと放っておいた。 一人で机に向かっていたし、そのまま見守っていた。 でも我慢できなかった。
学校から帰ってきて塾までの時間。。
ホーページに載っていた公開模試の解答を見ながら娘の問題用紙をチェックする。四角1からして1つしか合っていない。唖然としてしまった。
「ねえ、ひょっとしてこれしか合ってないの?」
「そう。」
「はあ????? 四角1なんてねー、一番簡単なんだよ。 それで見直ししてないの、どうして。 ここでやっておかなかったらまた同じことを繰り返すよ。」
恐ろしくなった。 間違いだらけだ。 本人はテストの後は笑顔ですら帰ってきた。 算数で解けなかったのは4問だけで、後は解いてきたという。 じゃあミスを入れても平均点は行きそうだね、 なんて話だった。 とんでもない。 算数でこんな点数は始めてだった。
「怖くてできなかったの。」
「やらなくて受験落ちる方がよっぽど怖いでしょうが。 やらないからできないの。どんどんできなくなるよ。 できないことがわかってよかったじゃない。 気づいてよかったじゃない。 できなかったのって一生懸命見直ししてるなら許せるけど、 あんたがやってることは何なの? ただ逃げてるだけでしょ。 何も変わらないよ。 とにかく今日は塾から帰ったら寝ないで勉強しなさい。 学校は遅刻していってもいいです。 それくらいの気持ちでやりなさい。」
塾から帰ってきてご飯食べさせ、算数をやらせる。
「テストは家に帰ったら必ずまた解くこと。答え見ないで自分の力で解くこと。テストでちゃんと解けてたら時間もかからないでしょ。まずは四角1、あなたなら簡単に解けるはずです。」
私はそう言うとPCに向かって仕事の続きやる。数分後、
「できたよ。」
チェックするとすべて正解。
「いい?これがテストでできていたら、5点×6問で30点です。 こんな簡単な問題、これをしっかり解いてくるだけで、 平均点は超えるのよ。 平均点超えれば偏差値も50以上取れます。 他の子たちはちゃんと解いてきます。 いくら最後の問題を解いたって前半間違っているようじゃ、 受かりません。 ひらめきだけじゃ、受験はできないのよ。 努力している子にはかなわないの。 社会ができない分、算数でカバーしなきゃだめなのよ。 簡単な問題はしっかり解いてくること。 あなたなら数分で解けるでしょ。 はい、次。」
四角2の消費税の問題もできていない。 もう呆れてしまう。 散々やったじゃないか。
「わからなかったら身近なことを考えなさい。 あなたがいつも言うでしょ。 50円のものを2つ買うのに、一緒に買うより別々で買った方が得なんだよって。」
50円だと52円×2で104円、100円だと105円、1円の得、 よく娘が言っていることだ。
消費税はどうやって計算するの?
「あっ、わかった。」
「そうでしょ。身近なことで頭働かせればこんな問題わかります。 はい、正解です。次」
(7)電車の追い越し算の問題、 なぜこんな問題も解けないかなー。
前回も出て散々やったでしょ。 校庭一周の場合で同じ地点から違う地点に向かった場合はどうしたんだっけ?
「それは、わかる。あ。。わかった。 その時は足したんだから、今度は引けばいいんだ。 秒速25mと秒速15mだから、1秒に10mずつ。 1秒にどれだけ進んだかって計算するんだから、 30秒なら300mだ。Aの電車が100mなんだから答えは200m」
「でしょ?わからなかったら書きなさい。書けばどういうことなのか想像できでしょ。必ず解けます。」
(8)規則の問題
「『あるきまりがあって』って書いてあるよ。 あなた、規則性得意でしょ?」
「決まりは18なんだけど、その他のきまりが。」
「その他の決まりなんかいらないじゃん。 何日後は何曜日とかいうのと同じだよ。」
「あ、わかった。割って余りだ。 18で割って、と、答えは左の小指。」
「はい、正解です。」
結局、全部解けてしまった。 もちろん、私のヒントがあるから解けたことで、 これがテストの時に自分でできるようにならなければ お話にならない。
そのためには、何回も解かないと駄目なんだよ、と言って聞かす。
本人も今回ばかりは肝に銘じたようだ。
もう寝ていいよ、と寝かせる。
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