娘が、 「バスケとサッカーとどっちがいいと思う?」 クラス対抗か何かの試合があるらしい。
「どっちがいいと思うの?」 「バスケに決めてきちゃったんだけど。」 「だったらバスケ頑張ればいいじゃない。」
「できるかな〜。」
「ママね、クラスでバスケの試合に出ることが決まって、 すっごい下手くそでね。 でもシュートで勝ったんだよ。」
「へえ、すごい!」
「ほら、上手い子は、敵にマークされてさ、動けないの。 ママなんて下手っぴだから、誰もマークしないのよ。 もう時間がないって時に、ママにボールがまわってきて、 どうしようって思ったら、友だちが「そのままシュート!」って言ってくれて、 やったら入っちゃったの。 それで勝ったんだよ。 その代わりね、毎日毎日練習したよ。 休み時間もすごい練習して頑張った。 いっぱい練習して、これでもかって練習して、そしたら絶対できる。 なせばなる、だよ。」
そしたら夫が、
「そんな過去の栄光をいつまで話してるんだよ。 それは過去なの。俺なんて終わったらすぐ忘れちゃうよ。 先を見なくてどうするんだ。」
「頑張ったら出来た。 それがあるから、また頑張れるんじゃないの?
受験だってそうだって自分が言ってたじゃない。」>私
「受験はそうだけど。」>夫
>なんだそりゃ。
「なんだって同じだよ。 ママだって逆上がり全然できなかったよ。 それが悔しくて毎日毎日練習した。 それでも全然出来なくて、夢にまでうなされてたよ。 ある日、夢で出来てさ、そしたらその日に学校の授業で出来た。」 まさ夢だったんだね。 そう、やったからやらなきゃ出来ないんだよ。 身体で覚えるしかないんだもん。」
娘の目は未来に向かって輝いている。
運動神経がにぶい娘が、 今日は走り幅跳びが前回よりもまた遠くまで飛べたと喜んでいる。
そう、なせばなるだよ。
え? そうなの?
まあ、でも今は違うからいいんじゃないの、かな? (^_^;)
|