2002年09月23日(月) |
【映画】ペイ・フォワード |
娘、塾,家庭教師。
今朝、娘は目覚まし時計を朝8時にセットし、 一人で起き、 一人で冷凍庫から食パンを出してオーブントースターで焼き、 一人でピーナツバターを塗り、 一人で食べていた。
一人で着替え、 一人で塾へ行く。
娘が塾から帰ってくる午後1時前、
夫は久しぶりに台所に立ち、目玉焼きを作り、 シーチキンをマヨネーズで和え&魚肉ソーセージを飾る。
私を気遣ってのこと?
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レンタルビデオ【ペイ・フォワード】
A.I.の主人公の男の子「ハーレイ・ジョエル・オスメント」君が主役ということで、 ずっと観たいと思っていた。
少年の父親は、アル中&不在、たまに家に帰ってくれば母に暴力を振るう。 少年の母親もまた、アル中で、少年は心を痛めていた。 世の中はクソだ! そう思う少年に社会科の先生が「世界を変える」ためには?の課題を出し、 彼が考えた「1人が3人を幸せにする」その3人がまた3人ずつ。。 と、どんどん広がっていく、という図式を考え出し実行する。
自分の小遣いで一人のホームレスの服を買い、仕事を見つけて社会復帰させる。 家に泊まらせ食事を共にする。 でも、どれもこれも失敗に終わったと思うのだ。
同時に社会科の先生と、自分の母親が惹かれ合う。 生真面目で感情を出さない顔の左に火傷を負った先生と、 アル中だけど、必死で生きている母親。 少年が二人をあの手、この手でくっつけようとする手に、 「なんだそりゃ」って感情移入ができなかったけど、 だんだん、二人が結ばれることを応援していた。
少年の演技は、やっぱり上手い! A.Iの演技とは違った人間味のある微妙な心の動きが表情で読みとれる。 これを観てまた、A.Iの演技がすごかったことに気付いた。
ずっと少年だけを追っているわけではなく、 他の登場人物も別の場所でストーリー展開させているので、 最初はなぜだかわからないことも多くて気持ち悪いのだが、 後半に行くにしたがってつながってくる。
ラストは。。 (ネタバレにつき、これから観たいと思う人は楽しみが半減するので読まない方が。。)
悲劇的で絶望感,驚き&悲しみでショックを受けた。
ある意味、ハッピーエンドで、 自分が作る側としたらこういうラストは「あり」だろうと思ってしまうところに物足りなさと、どんよりした重い気持ちが残った。
これじゃあ日本と同じじゃないか。 助けた本人が殺されてしまう。
確かに、あそこで友だちを助けなかったら、 この先ずっと後悔したかもしれない。
でも、今までのいじめの現場からして、 あそこでナイフ出して刺すかな? 多分、あの程度の子たちなら脅かす程度だろう。 思いっきり前向きに刺してたし。。 納得いかない。 安直すぎる。
少年は死に、少年が播いた種はどんどん広がり、 少年は歴史的人物として永遠に伝えられ、 世の中はみな幸福になるのだろうか。 そのために一体、何人が犠牲になるのだろうか。
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