2002年09月03日(火) |
23歳/卵巣出血のとき |
下腹部に激痛が走る。 痛すぎて動けない、歩けない。
痛みは長く続くわけじゃない。 時間毎に今度は胸にも激痛が走るようになる。
N総合病院へ行く。 胸の痛みを訴え、筋肉痛だと言われ、湿布薬をもらうだけ。
おいおい、痛いんだぞ! しっかり調べてくれよ。 痛くてこちらは口が利けない。
家に帰って様子を見る。 大丈夫、大丈夫、そうしているうちに、激痛はどんどんひどくなり、 痛みのあまり「いっそのことこのまま殺してくれ!」 と思うほど辛い。
激痛が襲う度にこの世の終わりのような声を出して助けを呼ぶ。 ショック状態になり、正常な判断ができなくなる。
T救急病院へ。
痛みのあまり、「痛い!痛い!助けて!」 病院に響き渡るほどの声で叫び続ける。 大人数の医師&看護婦の前で、下着姿で泣き叫んでいる。
「また来る、また来る、あの激痛が来る。 お願い、助けて、助けて!!」
胸の痛みは、今までに味わったことのないくらいの痛さで、 押さえようがなく、耐えようがない。
痛みが来る度に 「お願い、胸を押さえて!押して!お願い!叩いて!」 看護婦さんが馬乗りになるように強く押してくれる。
腕には点滴が入り、 「もうすぐ楽になるからね。」 少しずつぼーっと意識が薄らいでゆく。 やっとこの痛みから解放される。 涙が流れてくる。
ストレッチャーで運ばれ、CTスキャン、 集中治療室でのケア。
医師が私の肋骨部分を念入りに超音波を当てる。 「ここだ。」 注射針を刺し血を抜く。
「婦人科器官からの出血らしい。 胸まで血でいっぱいになっている。」
私の腹は血の海でたっぷんたっぷんになっていた。 医師が腹をぐーっと押して離す。 激痛が走る。 それがその証拠でもあるそうだ。
集中治療室から一般病棟に移り一週間ほど経ち、 ここには婦人科がないからと、N病院へ移される。 N病院っていえば、この病院に来る前、 筋肉痛だと言って追い返したところじゃないか。
あの時、きちんと診察してくれさえしたら、 私はこんなに苦しまずに済んだのに。
N病院の婦人科で、 膣から子宮に向かって今まで見たこともないような大きな注射器、 長い長い針を刺され、今まで感じたことのない苦痛に顔が歪んだ。
注射器の中にはまだ血がたくさん入っていた。
「子宮との間の血だよ。ほら、まだこんなにあるんだ。 あと10日は入院しないとね。」
私とこの医師との戦いのスタートだった。 (また気が向いたら続きを書くさ)
▼本日のお勉強▼
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