■日々コレ精進ナリ■
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ニュージーランド旅行記、合計180KB。
それを全部PCに打ちこんだおばかさんの戯れ言。
その一覧はトップページにあり。
小倉06:22−−08:45長門市09:06−−10:55益田11:08−− −−11:56浜田12:13−−12:37江 津12:57−−14:24粕淵16:10−− −−17:33三次
今年の旅、目的地としては山陰地方と中国山地。山陰本線を経由していくので下関で降りれば済む話なのだが、時間的な都合と始発駅を考えて、小倉まで行くことにした。小倉到着が午前6時。朝には牛乳が飲みたかったのだけれど、まだ売店が開いていない。仕方が無いのでコーヒー飲料(カフェオレ)で我慢。6:22に電車が発つ頃、ようやくシャッターが開くくらいだった。
山陰本線を進んで行く。今回は使い捨てカメラを持ってきたのでいろいろと写真を撮ろうと思う。んで早速「吉見駅」で地元の中学生と思われる女の子2人が、駅で咲いているあじさいの花に水をやっているのが見えた。なんかすごく微笑ましくて、写真を撮ろうと思ったものの、まだカメラの封を切ってなかったのでシャッターチャンスを逃してしまった。無念。
今年はどうやらJR全体が手を組んで「山陰デスティネーション」という、観光に重点を置いたキャンペーンを行っているようで、心なしか同じような行程を辿っている人が多いような…そんな気がする。多いとはいっても、座席が全部埋まるほど人がいるわけではない。海沿いを進んでいったり山間を進んでいったり。変わっていく景色はなかなか面白い。それが目的で電車旅をしているようなもんだけど。
実は未だに行くコースを決めていない。下関から北上することは決めていたけれど、そこから先の2つの選択肢を決めかねているのだ。一つは松江までひたすら山陰本線を乗り継ぎ、翌日トロッコ列車で中国山地を駆ける。もう一つは途中の江津から中国山地に向かって三次(広島県)まで行く、このどちらか。明日の宿を倉敷(岡山県)だと考えたらどちらでもよいのだが。
長門市駅には8:45到着。駅弁でも買おうかと思ったがそれらしいものは売っていない。ごはんが食べられないのは残念だ。ここから次の列車を待つが、駅に設置されている時刻表を見ると次の列車が「トイレなしワンマンカー」という説明がある。駅のトイレで済ませてから電車が来るのを待つ。…オールロングシート車だ。まあいいや、こういう列車も普段は乗ることが出来ないし。
今年は3年ぶりの電車旅行。昨年はニュージーランドを5ヶ月かけてバスで一周したのもあって、どうもそれと見比べてしまう傾向がある今年。日本では田舎だ田舎だと言われるような場所でも、たいてい民家はそれなりの数が建っている。もっとも列車が運行されている時点で人が住む環境はあるんだろうけど、やはり日本は人が住みすぎなのだろうか。それとも逆にニュージーランドに人が少なすぎるのか?
長門市発益田行きの列車は、15人くらいの人数で減ったり増えたりの繰り返し。途中の三見駅で萩市の中学生と思われる野球部の男の子たちがぞろぞろと入ってきて、一気に座席がいっぱいになった。野球部の試合みたいだけど、こういう場合はワゴン車なんかを何台か乗合していくもんだろうと思っていたのでちょっと意外だった。
益田−浜田(なんかどこかのお笑いコンビみたいだな)間は少し新しめの木目調の内装で、ワンマン形態だけど2両編成。こういう場合、いつも先頭車両(1両目)がいいか後部車両(2両目)がいいか迷ってしまう。通常ワンマンカーというのは後乗り前降りという形をとる。一般的なバスと同じ感覚ですな。それが2両編成になると、1両目の後部扉から乗ることになり、2両目は大きい駅以外ではどの扉も開かない。すなわち。2両目は扉が開かない分、人の変化が少ないのでのんびり落ち着くことが出来る。その反面、地元の人たちの会話を聞くことが出来ない。今回この区間の1時間はゆっくり休もうと思ったので後ろ側に陣取った。けれどどうもこの作戦は失敗だったらしい。前の車両にはたーくさんの女子高生がぁぁぁーーウギャーーー(お前8年も9年も年が離れてること自覚しろよ)
浜田では昼飯とおやつ(じゃがりこ)を調達。江津行きの車内で、ずっと同じ車に乗っていた女の人に声をかけてみる。向こうも気になってはいたらしい。彼女はここから米子方面へ向かい、そのまま京都方面まで帰るそうだ。ちょっと弾んだ話の一つに、他にも同じように列車を乗り継いでいた人、ということで不思議な服装をした30代くらいの人…股下でカットしてあるいわゆる「半ズボン」を履いていたのだ。なんでその人は半ズボンだったんだろうと勝手にゲラゲラ笑ってた。「お前はなんでそんな恰好なんだ?」と問い質してみたかったな。
これから先の方向を決めないまま、結局江津までたどり着いてしまった。…トロッコ列車のほう(木次線)はまた特急乗り継ぎででも行けると思ったので今回はキャンセル。江津から南へ向かうことに決定する。江津−三次間を走るこの路線は三江(さんこう)線というらしい。時刻表では読みまで載っていなかったので三江(みえ)線だと思い込んでいた。ここから中国山地へ向けて一直線!…とはいかず、かなりいろいろ回り道をして3時間ほど乗り継いで向かうのだ。いつも通りワンマン1両編成で、乗っている人は常に一定という感じがする。山陰本線を乗り継いできてた他の人たちはどうやら米子方面へ向かったようで、知らない顔ぶればかりだった。
途中(駅はわからんけど)乗り込んで来た女子高生5人くらいが、俺の座った真ん前で話をしていた。なんかその様子がとてもおもしろかったので、写真を撮らせてもらった(もちろん許可済)。そのうち一人が「こりゃ掘り出しモンじゃねえか?」と思えるようなかわいい子がいたので写真を撮ったのは言うまでもない。
12時台に江津を出発したこの列車は途中の浜原まで。なんとこの江津−三次の区間を一本の列車で通るのは、江津を14:49に出る便が始発(!)。そして江津16:25発が最終便(!!)。後から来る“始発便”で三次まで向かう必要があるので、どこかで時間つぶしのため2時間くらい待つことになる。途中下車の場所でかなり迷ってしまった。ある程度栄えている国道沿いにある駅のほうがいいのか、それとも全く何もないであろうと思えるような駅で降りたほうがいいのか…。何もないような駅だったら30分〜1時間もあれば一通り満足できると思うので、国道沿いの駅で降りる。終着駅浜原の手前、粕淵(かすぶち)というところだ。
粕淵駅を降りると何やら事務所があって(観光局とかそんなのではない)、そこで重いボストンバッグを預かってもらった。決して預かり場所とかそういう所ではなかったけど、イヤな顔もせず預かってくれたので本当にありがとうございます。この「粕淵」下車、選択として正しかったのかどうか…それは自分でもよくわからない。でも自分では満足している。特別見るような場所はなかったけど、ちょっと高台にある神社でのんびりしたり、道端で遊ぶ子供たちを見たりして、もし自分がこういう場所で生活したらどんなふうになるんだろう、と想像しながら歩いているのが楽しかった。『観光地』は極力避けたかったんでね。2時間ほど歩いて、駅を出る前に事務所に預けてあったボストンバッグを返してもらうとき、別の従業員の人が親切にも島根県の色々な観光パンフレットをくれた。…しかし、作成日付が平成10年。って5年前の資料かよ!しかもこれから島根県を離れるっていうのに…。古くてもよかったから、もっと早くもらいたかった。
粕淵から列車を乗り継ぐと、歩き続けたせいか疲れてすぐに眠ってしまった。目覚めると宇都井駅に止まっているところだった。うっかりしていた。この宇都井駅、地上からビルの5階相当の高さにプラットフォームがあるような場所なのだ。確かにかなり高い場所にあるというのは確認できたけど、べらぼうに高いという階段は見られなかった。外は雨が降り始めている。よく考えたら、俺の計画した行程というのは基本的に雨が降らない前提のもの。雨の中歩くのは避けたいものだ。よく粕淵で天気がもってくれたもんだ。もし雨だったら…まあ考えるのはよそう。
そういえば、この利用者の非常に少ない三江線に廃止の動きはないのだろうか。もちろん廃止してほしくはないけど、特急・急行も走ってないし、普通列車ですら日に4本だ。以前訪れたことのある四国の予土(よど)線では存続運動が至るところで見られたけど、ここではそういう掲示が見当たらない。今の所は安泰なのだろうか?赤字路線なのは疑いの余地無しだが。
ひたすら江の川(江川)沿いを走る。川べりを飛ぶ鳥たちが多く見られる。中にはワシのような大きなものもいる。それらが滑空(というのか?羽ばたかずに水平に飛んでいる)状態になって、列車と並行して飛んでいる姿を見るとなんともいえない気分になれる。人間誰しも「鳥になれたら」と思ったことがあると思う。そして横を飛んでいる鳥…、本当に翼があったら…。──凶悪犯罪続出だろうか、今ならば。
そうして17:33、三次に到着。中国地方の内陸部としては比較的栄えているように思う。バスがかなりの量走っている。ここで今日は宿をとることにする。このまま広島まで突っ走ってしまってもよかったのだけれど、20時過ぎの到着だし、粕淵での歩きでかなり疲れたのでやはりここで終了。近くのビジネスホテルのシングルルームを確保する。テレビで天気予報を見ると、しっかり三次の地名が載っている。そんな場所なのかここは!明日は一日中雨、か…。どうしようかなこれからの予定。
とりあえず近くのスーパーマーケットで食事を買う。お、寿司が閉店前で半額になってる、いただきー。小松菜の和え物も半額だー。ってただの「かしこい主婦」になってるな俺。ホテルに戻って風呂と食事を済ませると、猛烈な眠気に襲われ、20:30ごろには眠りにおちてしまった。旅の疲れだけでなく仕事の疲れが重なってエライことになってたみたいだ。
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