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ニュージーランド旅行記、合計180KB。
それを全部PCに打ちこんだおばかさんの戯れ言。
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2002年04月29日(月) 受け入れてくださいよ、これ俺流

 みどりの日?そんなん知らんよ。今日から3日か4日間のトランピングスタートである。予報の通り朝は曇り空。次第に良くなるようなので宿には山歩き中一切使わない荷物を預けて10時出発。

 今日の予定している小屋はLakehead Hut。スタートから2時間程度、湖沿いを歩くだけで高低差もなく着いてしまった。ここから1時間半ほどで行けるところにswing bridge(吊り橋)があるのでそこまで行く。もし体力がもつようなら明日の目的地であるAngelus Hutまで行ってしまえ!!と思ってしまうが、その分岐点に辿り着いて道しるべを見ると4〜5時間かかると書かれている。大抵この表示時間より早く着いてしまえるけれど“急いては事を仕損じる”ということわざを思い出し、そこへは行かないことにする。

 Lakehead HutからAngelus Hutへの分岐まで行く道は2通りあって、一つは遠回りのトラックを行くコース(途中に吊り橋もある)、もう一つは"Route(ルート)"を通って近道をする。NZでは山道のrouteというのはtrackより難しいとされている。で、俺は遠回りの前者のコースを歩いてきたからその近道のrouteを通ってHutに戻ろうと思ったら…"There is NO bridge(橋は掛かってません)"という標識が…!!ここを通れば20分で元のHutに帰れる。でも、川を渡ってしまう(river crossing)から靴は当然ずぶ濡れになる。それはイヤだ!しかし今から遠回りのコースを引き返すとしたら、さらに2時間の追加で到着は17時くらい、疲労度もかなり上がる。究極の選択を迫られる。ここで地図をみると別の選択肢が現れる、Coldwater Hut(6人宿泊可)の登場だ。ここからは歩いて20分、川渡りも必要ない。が、Lakehead Hutと比べると設備はかなり劣る。

 さあ、この3つの選択肢の中から俺が選んだのは──3番目、Coldwater Hutへの移動だった。動くのイヤ、濡れるのイヤ、寝る場所がイマイチなくらいはガマンする!ということだ。

(かなり位置関係がわかりにくいと思うので秋場研氏が公開している
こちらにある地図を見てもらえばわかりやすいと思います)

 んで、そのColdwater Hutに着く。ここの設備の概要は…まず内部には小さめのテーブルに6人分のマットレス、扉を開けるとそれなりに雨風をしのげる屋根のついたところに6人は座れるテーブル、そして横に暖炉がついている。なんで外に暖炉やねん…。一通り荷物を置いて外に出ると先に到着していた人が2人いて、彼らに「今から(暖炉用の)木を集めに行くけど、一緒に来るかい?」と誘われ、断る理由もないのでついていく。彼らはドイツ人(女性)とオランダ人(男性)らしい。出来るだけ乾燥している太いのも細いのもなんでも落ちてる木を拾う(ちなみに、勝手に枝を折るのはマナー違反)。小屋に戻ってから暖炉にもうまく火がつき、「なんでこれ部屋の中じゃないんだろう」と話したことか!

 その後もう一人ニュージーランドの60歳くらいと思われるおじさんも集まり、今日は4人でこの小屋を使うことになった。3人+3人が向かい合って座るテーブルの片方(暖炉に近い側)に4人が座る。夕暮れ時からずっと話し続けていたけど俺は大半わかってなかったように思う。たまに俺の話になると「大学では何をしたのか」と聞かれて、なんで俺は大卒なのに英語もろくすっぽ出来ないんだろう…と少々落ち込んだ。

 作ったコーヒーをすすっていると何やらおじさんに言われた。ん?なんだ?quickly(すばやく)?もう一度聞きなおすと

"Please drink quietly(静かに飲んでください)"

だったのだ!!これには参った。今まで何の気なくやっていた行動が他人を不快にさせていたとは!!コーヒーに限らず、ラーメンなんかでも思いっきり音立てて食ってた。今まで誰も注意しなかったってことは「日本人はコレだから困る」とか思われてたのかな…ショックだった。苦しまぎれに俺が「これは習慣なんです」と言ったら、「わかるよ。けどここは日本じゃないから気をつけて」という感じで返された。気をつけます。

 18時前から3時間以上も暖炉の炎を見続けて、「火って不思議だなー」とか思いつつ、暖房のない部屋に戻り寝に入る。この時21:30。


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