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トンデモ科学者の研究を絶賛した教え主様御教示
平成7年前後の○○真光教え主様御教示に、次のような内容の一文がありました。○○真光誌にも掲載されているはずです。
『東北大学の早坂○雄博士の研究は、21世紀の新しいエネルギー源を開拓するものである...』
このように早坂博士の研究は、み教えにおいて絶賛されました。しかし早坂博士とは、実は擬似科学者(トンデモ科学者)として有名であり、彼の研究は専門家からは相手にされておりません。しかし○○真光幹部や教え主は、科学的知識が無かったために早坂博士の言うことをそのまま鵜呑みにしてしまい、すばらしい研究だとでも思ってしまったようです。神の地上代行者が、このような間違いを犯すものなのでしょうか?まったく普通の人間が犯すような間違いを犯しています。しかも御教示において...
以下では,その早坂博士の著作を紹介し、いかにおかしなことを言っているかを見てみましょう。
宇宙第五の力 『反重力はやはり存在した』 早坂○雄、杉山○樹 著 徳間書店 1998年
<以下抜粋>
第一部P.3 同時に、これら「反重力の基礎研究をベースにした、宇宙空間における新しい推進技術をいち早く開発する必要性のあることを力説し、さらには「真空エネルギー」から「電力エネルギー」へ転換するための新しい技術さえも開発できる、ということも強調しておきたい。 第二部 P.4 まず第1章では、なぜ反重力の研究をするのか、その理由を明らかにする。第1の理由は、自然に対する好奇心から、果たして自然界に重力的斥力の存在が考えられるのかどうか、と云う観点から反重力を研究する理由を述べる。 第2の理由として、宇宙探査のための手段としての反重力を探求することと、ETIとの直接交流を可能にするための手段として推進技術を開発する、と云うことを述べている。 ETI:地球外知的生命体 第二部P.125 B−2機の推進方式は、電場を用いて重力(引力)を制御する実例である。 注)B−2機: アメリカ軍のB2ステルス爆撃機のこと。 http://allabout.co.jp/hobby/airplane/closeup/CU20011022A/ 第二部P.130 8−2を終えるに当たって、著者らは次のことを読者諸氏にコメントしておきたい。ただし自然科学者でUFOを頭から否定したい方々をコメントの対象にはしない。 UFOの研究者および一般の市民の方々で、UFOに関心を持っている読者に云いたい。アダムスキーと云う人物は金星人には会っていないし、UFOに乗って金星や土星に行っていない、などという人がいる。アダムスキーは、いかがわしい人物であると。 こんな話をする人は、中途半ぱにUFOを研究している人物で、濁った精神しか持ち合わせていない。真実に共鳴できる人であれば、アダムスキーの存在と、彼の主張の真実性が直ちに判るはずである。 もし、それでもわからないのであれば、彼の墓地がアメリカ合衆国国立アーリントン墓地にあると云う事実を知ってもらうことだ。アーリントン墓地に直接行き、目で確かめることだ。
第二部P.134 一方の米国は、相も変わらず重力制御技術を極秘にしている。その上、悪しきETI(いわゆるグレーやオリオン星人など)から、その技術を取得しているとの話も伝わって来ている。 悪しきETIとは、知的には地球人類より高いが、彼らの生命力の枯渇を補うために、地球人を拉致し、地球人類の遺伝子を用いた遺伝子組み換えさえ行い、彼らの子孫を改良しようとしているETIのことである(ただし、ゼータ・レクチル星人は除く)。
第二部P.135 精神レベルが高いとはどんなことか。著者らが思うに、宇宙で生起するあらゆる現象の根源である”宇宙の叡智(宇宙意識)”を認めることができる状態に達しているか、あるいはそれに向かって意識的に努力している生命体の精神レベルのことである。 こうしたETIのことは、近年多くの報告がなされている。たとえば、米国の著名な牧師ストレンジェスは、バリアント・ソーと云う金星人(1957年、アイゼンハワー大統領、ニクソン副大統領達と会見し、地球人救済のための多くの提案をした)と友人になり、金星での生活、地球環境保全のための金星人の努力、地球人の精神レベルの向上、などについて話し合った。
第二部P.137 著者らは、すでにこの方向づけに沿った重力制御技術のアイディアを持っている。これは直ちに基礎実験が可能なアイディアである。このアイディアは近いうちに公表するつもりである。 したがって、この方向に沿って研究できる能力を持っている研究者の組織化、財政的支援が得られれば、日本の宇宙開発技術は、飛躍的に増大することは明らかである。政府と民間の協力を得たい。 <解説>
「真空エネルギー」とか「第五の力」とか、普段の私たちには耳慣れない言葉が現れて理解しにくいのですが、「米国の陰謀」とか、「宇宙人の陰謀」とか、確かな根拠のない被害妄想に囚われている様子がうかがえます。また、「アメリカのB2ステルス爆撃機が重力を制御して飛んでいる」とは、科学者らしからぬ発言です。ですから、科学にあまり縁のない人でも「何かおかしいな...」と感じると思います。ちなみに、物理に詳しく早坂博士のことも知っている人に尋ねたところ、返事はこうでした。「早坂さんの研究は誰も認めていない。彼の研究結果は一度有名な学術雑誌(Physical Review Letters)に載ったことにより、日本の新聞上でも掲載されたが、その同じ学術雑誌に早坂さんの結果を否定する論文がすぐに掲載された。日本の計量研究所でも否定する結果を出した。だから完全に否定されてしまっている。全く話にならない...」
○○真光には有識者(学者、医師などからなる)の組織があり、陽光文明国際会議なども開いているはずですが、有識者の方たちはいったいこのことをどう考えているのでしょうか?「教え主様が言ったのだから間違いない...」、もしこのように納得しているのだとしたら、学者、医師として失格でしょう。
参考サイト: 反重力独楽見学レポート http://www.dma.aoba.sendai.jp/%7Eacchan/AntiGra.html 早坂博士のところを訪問したときのレポート 参考図書: パリティブックス 「続 間違いだらけの物理概念」 平成7年初版 パリティ編集委員会 編 丸善 P.93−106 『右回りのコマ、軽くならなかった!!」 池田進 日本の計量研究所(現、独立行政法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター)で行われた実験について記述されている。早坂博士の研究を否定している。
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