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「神の光」とは何か?: その光/エネルギーについては本当のことは誰にもわからない。しかしウインストン・デイビス氏は、彼の本「道場−現代日本における魔術と悪魔払い」の中でよく分析している。彼が言うには、それはある種の魔法/魔術であり、教団によって作られ維持されているパラダイム(物の考え方、現実認識)の刺激に反応するための条件付け、としている。何が人々をそんなにも長い間ひきつけるのか? 潜在的な恐怖は別として、たぶん光を与えたり受けたりすることによって得られる「結果」によって励まされているからである。よいことも悪いことも、その光がもたらしたものとみなされる。それは、win-win situation(どちらにころんでも教団に有利な状況)である。もしある人が「よく感じる」ことができれば、それは光が働いているとされ、もし「悪く感じる」ことがあれば、それは光が毒素を溶かし、毒素が排泄される過程で悪く感じるとされる。しかしこれは良いことであり、もし毒素が光によって溶かされなければ、その毒素は固化して塊となり、その人を結果として殺してしまうとされる。もし何も感じなければ、それは段階を経るために時間がかかっているのだとされる。ほとんどの信者はこのように物事を考える程度のレベルで教団と関わっており、説明できない現象はすべて「光」の奇跡と解釈してしまう。特に、ガンのような病気が快方に向かったりするとそうである。
** より高いレベルへ進むことは、より深い関わりと高位の指導者から「認められる」ことを求める人々にとっては、真剣に取り組むべきこととなる。新しい信者をつれてくること、寄付金を増やすこと、「神への奉仕」をすることは、信者にとってはよい評価を受けるために必須のことである。
世界に広がる信者: 過去30年以上にわたって、信者数はすべての真光系教団の中で増えつづけ、50万人から300万人に達すると推定される。そして、基本的な会員費を含め、寄付によって集められた非課税のお金が日本へと集められ、数億ドルをかけて世界中で不動産の所有を増やしつづけている。この資金製造機の能率のよさに疑問を呈した人々は、悪霊に操られているとして非難される。岡田氏は3日間の初級研修の間、そのような「霊的な邪魔」をうけた人々に対して注意するように信者に警告し、その警告は教団と関わる限り繰り返し強調される。
寄付(御奉納): 教団への関与を深めていく過程において、信者は色々な種類の寄付(現金のみ)をする。ある種の寄付は、信者がつらいときに行うものであり、それは信者が多くの罪と穢れを神に詫びるためであり、たいていの場合、その問題が大きいほど寄付の額も大きくなる。何かがうまく行ったときにする寄付もある。それは神の守護に対して感謝を示すための寄付である。すべてのお金はとにかく神のものであり、寄付をすることは神にお金を返すことだと教えられる。できたばかりの紙幣を使ったり、アイロンで紙幣のしわを伸ばすことが、神に寄付をするときの神への崇敬の証として、とてもよいこととされている。
繰り返すが、真光はwin-win situation(どちらにしても教団が得をする状況)にある。悪いことがあれば、罪と穢れを詫びるために寄付をし、よいことがあれば神への感謝のために寄付をする。岡田氏の教えは、お金や物質主義的な考え方への執着を捨てるように信者を巧妙に導き、約10種類の寄付を通してお金が真光に流れ込むようにしてある。
日本に流れ込むお金の推定額は、○○真光だけで一年に300万ドルから700万ドル(オーストラリアドル)に達する。しかし、現金が奨励されているので、誰も正確な額を知ることはできない。幾層にも重なった組織構造と秘密主義が、お金の流れの追跡を困難にしている。いったんお金が真光に寄付されたら、何が起ころうとも信者には戻らない。
真光の信者(組み手)−真のユダヤ教徒: 真光の公式な書物によれば、信者は真のレビ人(レビ族の子孫)とされる。岡田氏は、ユダヤ人はソロモン王の寺院を破壊させたことによって神の恩寵を失い、結果として歴史を通して災難を受けているのだと教えている。ユダヤ人を完全に破滅させる代わりに、神はレビ人と呼ばれる民族を用意した。岡田氏はそれが日本民族だと説いている。レビ人は、ユダヤの聖なる遺物の管理人であり、最も神から恩寵を受けた民族だという。真光の信者は、現代においてそれらの聖なる遺物を引き受けた神に選ばれた人々であるから、上述のレビ人の生まれ変わりの魂であるという。
○○真光は、ス座と呼ばれる大きな神殿を建設した。創造神の世界総本山は、1984年に2万平方メートルの土地に450億円(約5億オーストラリアドル)をかけて完成した。彼らが言うには、これは新しいソロモンの寺院であり、神の祝福の中にとどまる最後のチャンスなのだという。それは来るべき21世紀へのノアの箱舟とも呼ばれている。ス座は、一度に1万人が参列できる。もし、この新しい時代のソロモンの寺院がどんなかたちであれ脅かされたり、信者が礼拝とその維持を忘れるようなことがあれば、世界は神によって破壊されるという。ユダヤの人々が歴史を通して迫害を受けつづけたように。これは、「真のレビ人」(○○真光の信者)に与えられた聖なる使命であり、「光」を与え、多くのお金を寄付し、教えに忠実であることによって、世界の破滅を食い止めるのだという。皮肉なことに、真光の元の教団、S界真光文明教団も、2百万平方メートルの土地にス座と呼ばれる大きな神殿を建設した。どちらが新しい時代における唯一のソロモン寺院なのだろうか?両方とも岡田氏の教えに基づいているのである。
エホバとアラーは日本人である: 岡田良一氏が教えるところによれば、ユダヤ教/キリスト教の神エホバは実は国よろず造り主様と呼ばれる日本の神であるという。彼がソロモンの寺院を破壊したとき、内側にヘブライ語で契約の箱からとった言葉である"I AM THAT I AM"と書かれた黄金のカップすなわちマナ(食べ物)のつぼは日本へ返され、伊勢神宮に納められているという。日本の天皇だけがそれを見ることを許可されるという。もし誰かがそれをみたらその人は殺されるという。そのような優先権がきまっているという。
「遅かれ早かれ、ローマ法王をはじめとして世界中の人々が、伊勢神宮を訪れて祈りをささげなければならないだろう。そうしないと、神から恐ろしい審判を下される時がきてしまう。」イスラエル(ユダヤ教国)とキリスト教国の神は日本に祭られているのだから、その信者たちは日本、「メッカの地」に巡礼しなければならないという。岡田氏はまた、荒み霊と呼ばれるもう一人の日本の神は、アラーとよばれるマホメットのことであり、それは日本に起源があり、現在は伊勢神宮に祭られているという。岡田氏によれば、イスラム教もその起源が日本にあり、マホメットはそのことを良く知っていたという。
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