恋のさじかげん
れのん



 包み込むように。

不倫だから、我慢していることってたくさんある。
けど、それを言い始めたら、不倫する覚悟が無いって言うことであり、
そんな弱さを自分の中に見つけてしまったら、別れる以外の選択肢はない。
我慢を、それとなくごまかすようにして、
我慢を、「こんなこと、大したことじゃないし」で濁すようにして、
そして、少しずつ慣れていく、そんな3年間だったように思う。
そして、そんなことに慣れていく自分を、少し切なくも思う。
彼を、失いたくない、そんな強い気持ちを持てない。
彼を、ちゃんとまっすぐに受け止めて居たいと思う。
彼を、確かに愛していたと、自信をもって言いたい。
彼を、思い続けた日々を無駄だなんて思いたくない。
自分を否定することを、恐れているだけかもしれない。
自分かわいさに、総ての思いも、行為も、正当化してる。
でも、正当化して、何が悪いの?って、開き直ったりね。(笑)

年末、彼と温泉へ出掛けました。
何も聞きませんでした。彼の親の起こした事件のことも、彼の扶養家族のことも。
何も、聞けなかったのかもしれない。
ただ、彼が疲れていることが分かっていたし、何も聞かない方がいいと思った。
その選択は、私が愛人で、彼にとって癒しでなければいけないから。
現実が辛いのなら、非現実の人である私が楽にしてあげたいと思った。
時々、私は自分の中に母性を見つける。
包み込むように、そして、いつでも出ていけるように、、、、。
そして、私自身は遠く離れていく日を、あと3ヶ月と控えている。

2002年01月03日(木)
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