French Wolf の日記
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2003年07月09日(水) 蛍光イエローのトレーニング用競泳スパッツにてデビューしたが…


水曜日。

昨日特に夜更かししたという訳ではないのだが、朝起きたら 6 時 50 分頃。これはまずい。非常によろしくない。というのも、NHK BS2 では 7:30〜8:01『こころ』と『ぴあの』が 1 分間のインフォマーシャルを挟んで連続で放映されるからだ。いつもならテレビの前に座る (実際にはベッドの上で横になって拝見するのだが) ときには、すでに朝食は胃の中で第一次的な消化活動の処理中ということになる。が、今日は空腹きわまりない状態でテレビの前で今にも餓死するのではないかと恐れおののきながら、内容はそれなりに満喫し、ただし空腹感による低血糖状態と闘いながら悶絶の朝を過ごした。

今日までに提出してもらいたいとクライアントに依頼されていた、仕事の見積もりを作成して、送信。そしてしばしの休息。毎日の仕事の原稿入りが多少遅れているようである。と思っていたら、データが入り早速作業に取りかかった。

午後 1 時半からはプール。今日は先日オンラインで購入したトレーニング用の水着を新しくおろしてはいて練習。1000m 泳いだところで、隣のおばさま連中 (@ 常連さん) のひとりに声をかけられ、「1 日 10,000m 泳げば痩せるよ。うちの息子がそうだったからね」だとさ。いや、そりゃそんだけ泳げば痩せるだろうよ。「でも、止めたとたん逆戻りだったけどね (爆笑)」だって。ま、この方を敵に回したらこのプールでは俺の生命が危機にさらされかねない。「そうですか。じゃぁ、ちょっとずつ距離伸ばして、体力を落とさない程度に徐々にペースアップしていきますね」と無難に答えておいた。

するとダウンの最中、俺の後ろからはこれまた別のおばさまがピッタリと尾行してくる。マスターズ レヴェルのスウィマーであるから、30 歳くらい年齢差があるとは思われるが俺が気を抜くとすぐおばさまに追いつかれてしまう、という微妙な距離を維持しながらそのおばさまは俺を追いかける。途中一息入れようとプールの片側で立ち止まると「あれ? ダメだよ、若い人はどんどん泳がなきゃ」ときた。「いえいえ、先輩にはかないませんよぉ」といい子のフリを全開。が、そんなお世辞は通じるはずもなく、「ほら、早く先に行って」と笑顔ながら脅迫のトーンで送り出された。本来、アップとダウンを除いて 1000m 程度泳げば上出来な方なのだが、今日は 1500m 以上泳がされた。本人の意思に反して。
が、よく考えてみると、このような外部からの半分強制的な刺激がないと自分の泳力の向上は期待できないのかもしれない。自分が自分を仕切っているとどうしても甘えが生じてしまうし、勝手に自分で自分に限界を設定してしまう。

初めて『がんばれクロール』に参加した頃を思い出した。当時は 25m 単位で泳いでおり、泳いだ距離よりもプールに浸かっていた時間が長ければ、満足度も比例して増加するという奇妙な錯覚を抱いていた時代である。50m を 4 本泳がされたときには、本当にゼーゼーいって水泳を始める前の自分だったら貧血状態になっていたこと請け合いである。が、実際には貧血に陥ることもなく単に疲労、驚愕ということで終わったのである。毎週、50m という距離で何本か泳いでいるうちに慣れてきたのである。それどころか、いつの間にか 1000m がひとつの目安になっていたのだ。

何事にもいえることかもしれないが、人のタイプによっては厳しい状況に放り込まれて伸びるタイプと、ステップバイステップのアプローチで実力を蓄えるタイプがあるようだ。



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