日記
起きても眠っている

2001年06月09日(土) 天高く

月の光が照らし出す

冴えた闇夜の自動車と

無意味な街路の灯の下の

止まったこの手のぬくもりは



透けた冷気が肌を刺す

かすみの朝の静寂に

ひとつ響く鳥の鳴

ぼやけた意識を呼び覚ます



蛇口をひねって水を飲む

熱い体の奥に染みて

みなもに映ったその顔に

見たことのない表情がある



立ち止まって一息つく

胸の空気をいれかえる

顔を上げて空を見上げる

きっと明日はいい天気


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takahiko [MAIL] [HOMEPAGE]

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