月の光が照らし出す冴えた闇夜の自動車と無意味な街路の灯の下の止まったこの手のぬくもりは透けた冷気が肌を刺すかすみの朝の静寂にひとつ響く鳥の鳴ぼやけた意識を呼び覚ます蛇口をひねって水を飲む熱い体の奥に染みてみなもに映ったその顔に見たことのない表情がある立ち止まって一息つく胸の空気をいれかえる顔を上げて空を見上げるきっと明日はいい天気