■辞書必携■
本日は、昨日の予告通りに「!?(=それってどうなの?)英語」を2つ取り上げてみる。
ちょいと大きめな駅であれば、私立大学の広告を見かけることがよくあると思います。先日、関西にある某私立大学の広告があって、そこにある英単語が書いてあった。その単語が、その大学の目指すところなんでしょう。 (ちなみに、我が大学も、甘い言葉を並べて広告を出しているが、そんな所に金を使わず、学内環境向上に活用していただきたいと思う今日この頃である。)
その単語とは、「humanization」。形態素分析(意味をなす最小の言語単位にまで分ける)して言うならば、humanという名詞に、「-ize」という接尾辞が付いて動詞となり、最終的には「-tion」によってその動詞が名詞になった、というコトになる。この順序で訳をふと考えてみると「人間化すること」となる。「え!? 人間化? ここは、お猿さんのような学生対象の大学なの? バカにしてるワケ?」と思ったのであります。
家に帰って、辞書をひいてみた。すると、上記の形態素分析は不正解と判明。humanization は、humane という形容詞が元になっている(もちろん、大元は human ですが)。その humane を引くと、showing kindness(=優しさを示す)と書いてある。英和辞書だと「人間らしくする・人情深くする」などと記述されていた。というワケで、humanization という単語は、「人間化すること」ではなく、「人間らしくあること」が正しい意味だと分かったのでありました。
「単語が簡単であるからこそ、油断大敵」と痛感。
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今週、新幹線を利用したのだが、確か豊橋駅の辺りで、とある看板にこんな英文が。
「Well Come To Toyohashi」
「どうして、welcome を well と come の2つに引き離すコトが出来たか」が分からなかった。しばし考えてみたのだが、これを作った人は、「ウェルカム」という音は知っていた。でも spell は知らなかった。そこで、日本語の意味を再考する。で、「よくぞいらっしゃいました」ってな日本語を、もう少し簡略化して「よく/来ました」とする。その状態で、各単語を和英辞典を引けば、「ウェルカム」という音をヒントに、「well」と「come」を別々に引き出すことは可能ではないか、と思った。
まあ、間違えた process がどうであれ、この発想には驚くばかりである。
注:I love something new.
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