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2001年08月15日(水)
■真紀子に問う−介護等体験の義務付け−■

 明日から5日間、老人ホームへ介護体験に行ってまいります。それに先立ちまして、ちょっとその義務付けについて思うところを記すことにします。


 こういう「介護等の体験」を教職免許取得の為に義務づけたのは、田中真紀子なんですよ、知ってました?「介護体験」って響きは悪くないけれども、実情は惨憺たるものだったりするらしい。つまるところですね、全くのド素人が、いきなり介護体験だって言うて現場に飛び込むことに、自分は疑問と不安しか感じんのです。

 こういう制度ができた事を、望ましくないとまでは言わないが、日程というか行事予定みたいなものに無理がある。まだ明日からの活動内容は知らないが、おそらく、いきなりあれこれと指示されるであろう。勿論、当り障りのない事が中心になるだろうけど。そりゃ、素人に危ないことはさせられないからねぇ。まあ、何かあってもいいように、保険には加入させられてるけどね。

 ハッキリ言って、施設側の人間も、ド素人の受け入れには難色を示すんじゃないでしょうかね。「お手伝いと言うより、むしろ『邪魔』だよ」と言われたって仕方ない気もする。だって、施設の構造も、入居者の性格も特徴も、活動内容すらも、なーんも分かりゃしないんだから。オレのような英文法に浸かりまくりの学生が何も分からないままで行くぐらいなら、幼稚園児が施設を訪問して老人を楽しませる方がよっぽどマシだ、と、オレは思う。

 義務付けは結構。だが、体験といっても、一応介護をしにいくんだから、こちら側にそれ相応の情報と技量を身につけさせるようにしてもらいたい。「いくらなんでも、急すぎる」ってコトが言いたいんですよ。


 どう思ってるんですかね?言い出しっぺの真紀子さんは。


 「介護」ってのは、今すぐ我が身に関わる事ではなく、実感などこれっぽちもない訳だが、このまま両親と自分が、普通に年老いていけば、これは避けては通れん問題となるんでしょうな。


 明日からの5日間の体験を通して、果たして自分の考えは変わるのか……。



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