新しい年ということで、 まずは挨拶をさせていただこうかと。 旧年中はお世話になりました。 今年もどうぞよろしくお願い致します。 2009年はいろいろな方の力を借りることができ、 それから読んでくださる方がいらしたおかげで、 5冊の本を刊行しました。 『手』、『男と点と線』、『モサ』、『ここに消えない会話がある』、『あたしはビー玉』、それぞれ思い入れのある本たち。 本を出す年にしたいと思っていたので、それが叶い、 作家として、本当に楽しかったです。 (私の場合は、ほとんどが書き下ろしではなく、雑誌掲載を経て本にしています。 且つ雑誌掲載までに紆余曲折があった作品もあります。 だから、書籍の出版の直前に原稿を作っているわけではなく、 したがって刊行が続く、そのときが大変ということは、まったくないのです。 原稿は2年前、3年前のものが多くて、 ゲラチェックはあるのだけれど、もともと校正好きだから苦ではなかったです)。 執筆は、冬から春は「ここに消えない会話がある」、 そして春、夏、秋と「この世は二人組ではできあがらない」に、 がっつり取り組んでいました。 (反省としては、ときどき小説に夢中になり過ぎて、 メールの返信ができなくなったり、スケジュールがめちゃくちゃになったりして、失礼なことをいろいろしてしまったことがある。 やっぱりマネージャーさんみたいな方にお願いした方がいいのかな、と考え始めました)。 そして一年通して、小説と出版活動以外の仕事はできるだけセーブして、 基本的にやりたい仕事しかやらず、 遊びも充実させ、友人と会ったり、旅行に行ったりもしたので、 ひとりの人間としても、青春が戻ってきたみたいに日々が輝いて見えました。 その前の2008年は、なんでかわからないけれど、辛かったんですよ。一昨年が、今までの人生で一番苦しかった。 それが翻って、2009年は面白かった。 みなさんの2009年はどうでしたか?
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