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『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

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猫じゃなし
2001年01月30日(火)

また、フリーズして消えた。脱力。脱力が魅力の22歳。

今日、山田を前籠にいれ、コートを後ろ籠に入れて、自転車に乗っていたら、気づくと、コートがなくって、後ろを振り返ると、拾った人が必死に走って追いかけてくれていた。
人の優しさに触れてしまい、何度もお礼を言って受け取った。
こんなとこから、ロマンスが生まれたりして、と思ったが、その方は女のコだったのでそれはなかった。

大学に着くと、テストが終わってることが発覚した。3限の授業なのに、テストは2限の枠であったらしい。「別に必要な授業じゃないから、構わないよ」と自分に言ったが、ばかさにあきれた。それで、PC室に行った。
そしたら、途中で先輩のNさんに会ったので、2時間も立ち話をしてしまった。楽しかった。
その後、少しだけ、PCを触ったら、楽器の練習をしようと、地下に行った。
そしたら、後輩のHくんが来たので、1時間半ほど、またお喋りをしてしまい、楽器に少しも触らないまま、帰ってきた。
「今日は、何しに大学行ったの?」と自分に聞いたが、わからないそうだ。

私は猫じゃないのだから、みんなに可愛がってもらう必要はない、となんとなく思った。
強くなりたい。
かっこよく、筋の通った生き方をしたい。
嫌われるのが怖くて、何も言えなかった自分はどこかに飛んで行ってしまった。
私は大丈夫。希望が叶わなくても、みんなに愛されなくても、生きて行ける、力が湧いてくる、と思った。
そうは言っても、みんなに愛されたいけどね。
でも、枠にははまらない、と思った。
強くなりたい、と思った。
嫌われたって、かまわない。




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