Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2018年05月01日(火) |
「もがきながら手を伸ばしている」 本田由紀 |
もうすぐ向かいのファミマが移転する、毎日アイスコのんだのに、ロンピーかったのに、おぼろ満月、
アスファルトをサンダルを音をたてて郵便局まで深夜0時、温かく湿った風、ぼおお、下水溝が音を響かせている、遠くのタクシーがブレーキをかける、さらに遠くに救急車が走っている、駅前のライフが静かな轟音をたてている、木々がざわつく、自転車が近づくタイヤの音、
津田貴司の「耳をすます」イベントに出かけて以来、イコール、ジル・オーブリーの『カイロ』に耳の焦点が宙に彷徨う稀有な体験をして以来、
色んな遠くの音を意識できるようになった、発達障害の番組でスーパーの店内保冷庫の音がうるさいというのがあった、耳というのはとても不思議な器官だと思う、
「もがきながら手を伸ばしている」 本田由紀
東京大学出版会の冊子「UP」2月号 no.544 巻頭に収められたテキスト、
失われた四半世紀
”仕事に就くのが難しくなった世代は、お前たちがだめだからそうなんだと言われ、えっと思っている間にキャリア教育だ自立塾だと締め上げはいっそうきつくなった。事態が好転しないまま時が経ち、これまで普通とされてきた人生の節目を越えられないまま、若かった世代も年をとり、一部はすでに中年にさしかかっている。その間に生まれなかった子どもたちの泣き声がいまも響きわたりながら、高齢化社会が世界一の速さで進んでいる。”
ラストは
”見て見ないふりをするな、逃げ切ろうとするな。”
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