Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2017年06月07日(水) |
『松籟夜話』第九夜 で会いましょう! |
NHKの発達障害についての番組は秀逸だった、ふつうのスーパーでも冷蔵庫や蛍光灯の静かな唸りがうるさくて10分も店内に滞在できない症状の若い女性のリアルがあった、
教室がうるさくて次第に不登校になった中学生が聴くアイフォンを耳にすると、あまりにボリュームが小さくて驚いたことがあった、音楽はアントニオカルロスジョビン、
CD化やリマスターでLP時代には気付かなかった微細なアレンジや背景音に驚いた体験のあるリスナーは多いと思う、
長く一生懸命というか好きな音楽に熱中してきた、友だちと一緒に音楽を聴くと例外なく新しい発見がある、同じ音源なのに、愛聴盤なのに、どこまで音楽の聴取は奥深いのか、罪深いのか、
21世紀の最高傑作と言えるカイロ録音盤のジル・オーブリーを聴いたあとに、耳の焦点能力の変容や無意識に脳が削除しているサウンドの存在の意識化を体験した、
音楽は知っている知っていないでも、流行っている流行っていないでも、なくて、聴いた前と後とでは世界が少しかは異なって見えるかとか、可能性にときめいたり、間違いに気付いてしまったり、
どこか博打の陶酔に似ている?などと不意に思ったりする深夜、
『松籟夜話』第九夜
◎音楽批評・福島恵一とサウンドアーティスト・津田貴司がナビゲートする、「聴く」ことを深めるための試み。◎会場は青山・月光茶房隣設のビブリオテカ・ムタツミンダ。歸山幸輔によるオリジナルスピーカーで様々な音源を聴きながら「音響」「環境」「即興」の可能性を探ります。
第九夜は、三回シリーズ『漂泊する耳の旅路 − 現地録音を聴く』の第二回。 「音響都市の生成」と題し、子どもの路地遊びや路傍の芸の街頭録音を入り口に、都市のざわめきそのものに深々と身を沈め、異なる時間/空間の交錯を透視する耳のパースペクティブを描き出します。
福島恵一 音楽批評/「耳の枠はずし」 http://miminowakuhazushi.blog.fc2.com/ 津田貴司 サウンドアーティスト http://hoflisound.exblog.jp/ 歸山幸輔 オリジナルスピーカー
6月11日(日) 18:00 - 21:00
Bibliotheca Mtatsminda(ビブリオテカ・ムタツミンダ:青山・月光茶房隣設ECMライブラリー) 東京都渋谷区神宮前 3-5-2 EFビルB1F
津田貴司 「今回は、漂白する耳の旅路〜現地録音を聞くー音響都市の生成」と題し、里国隆の路傍芸やハイレ・セラシエ皇帝を取り巻く群衆の現地録音から、さらに都市のざわめきに身を沈め、ジル・オーブリーやクリスティーナ・クービッシュ等を光源として、古典的なパースペクティヴではとらえきれない「都市」の生成の様を照らし出します。また、前回に引き続き宮里千里氏による「イザイホー」から、また別のトラックを聴く予定です。 希少な音源に触れる機会としても、さらに踏み込んで聴取のまなざしを探求する機会としても、存分に楽しんでいただけると思います。どうぞご期待下さい。」
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