Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2017年05月25日(木) ハインツ・ホリガー『スカルダネッリ・ツィクルス』@東京オペラシティコンサートホール(初台)、



20代の頃に聴いていたフィリップス盤のクレーメル『シュニトケ:ヴァイオリン協奏曲、ピアノ五重奏曲』は青空にヴァイオリンが飛んでいる印象的なジャケのLPで、改めてCD再発盤を聴いていたみたらかつてほどの沈痛さは薄れて聴こえたのはアナログではなかったからだろう、しかしこの演奏はハインツ・ホリガーが指揮だったのか、と、思い知らされていた、



ハインツ・ホリガー『スカルダネッリ・ツィクルス』@東京オペラシティコンサートホール(初台)、



夜の任務が直前に入ってしまい、「上演予定時間2時間半休憩なし」なので絶望していたのだが、羽田空港からの帰路に渋滞が発生せずにオペラシティに19:40分に到着できたのだった、客席に入場できなくてもホールのモニターで聴かせてもらおう、



パート1と2の間に2分間があり、入場できた、



ECMのCD『スカルダネッリ・ツィクルス』をすっかり忘れていたはずだったのに、トレース紙に残るかすれたえんぴつのような記憶の痕跡具合と、今まさにライブで初めて接する空間性がうまく像を結んで、たしかに出会うことができた、ホリガーはナレーションと指揮をするのだった、高度な技法とうつろうイメージの連鎖、時折浮上するアンサンブルの不思議な夢のような響き、この響きは謎の揺籃であり続けた、



配布されたプログラム冊子にせっかく全訳が載っているのに読まないものだから、ホリガーの真意に近づくような聴取体験にできなかったのはぼくの不用意だろう、



それでもなお伝わる何ものかはあるようで、タガララジオ47で「音楽はダダ漏れなのだ」と繰り返して書いたように、



ホリガー78の笑顔、奏者への拍手、観客への拍手、







Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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