Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2016年09月12日(月) 今度の日曜は『松籟夜話』第七夜






広島東洋カープが優勝してハグしあった黒田と新井の姿になみだなみだ、だ、この二人が何かを変えたかったという、一瞬一瞬に全力をかけるという、それは、ケーサンに緩まない野球だ、「聴くこと」にたとえれば、ジャンルやセールスやトレンドや「ああ、これは何々ですね」と処理して立ち止まってしまうことへの拒否だ、



ひぐらしが鳴きはじめている、男声はウソをつく、女性のほうがセカイを変えるよね、サル山の論理構造ではないものへ、吉増剛造や蜂飼耳や三角みず紀、詩人がすてきだ、コンテンツによって(仕事は仕方ないけれど)ではなく声色や口調によって、サムシングまたは理解が無意識の領域まで届くというのは当たり前か、



松籟が聴こえますね、と津田さんが言って、わたしはスカイツリーのように見上げたけれど、聴こえなかったのはちょっとショックだった、耳がジジイになっていたのかもしれないが、明らかにわたしの耳はその環境にあって捉えていない世界があったのだ、



松籟夜話の会場は、音盤紹介やレクチャーにはならない不可思議な雰囲気がいつも訪れる、密教儀式のお寺に地域住民がゆるゆると集まっているようでもある、かかる音源に耳をすましていると未知の風景に居ることが往々にしてあるし、福島さん津田さんのコメントは事態を明らかにしてくれることもあるし、慌てさせられてあとから再聴したくなることも、



このイベント自体が音楽のように感じられる、もう一度聴きたい音盤は月光茶房の原田さんにリクエストして耳にすることもあるけれど、夜寝るときに車が田柄通りのアスファルトを響かせるのを聴きながら松籟夜話でかかったトラックを記憶再生させていると気持ちいい、



たぶん一度も休んでいない松籟夜話について、スピーカーの別格さやサーブされる飲み物のよさ、やっぱロケーションがいいよな、コアな配布資料とか音楽批評めざすひとはマストなイベントだよな、個人的にはこれまでの聴取体験が脱色されたり脱皮したりもする得難い体験、という、







『先日、相方の津田貴司とビブリオテカ・ムタツミンダにて、長時間にわたり濃密な試聴/打合せを行いましたが、やはり初期SaravahやBYGを支えたDaniel Vallancien, あるいはMichel Donedaの共同作業者であるPierre-Olivier Boulant, Laurent Sassi, Marc Pichelin等、創造的な録音エンジニアが導きの糸となってくれそうです。さらにはゴダールやタルコフスキー、パラジャーノフといった映像作家たちも。』福島恵一



『松籟夜話』第七夜

◎音楽批評・福島恵一とサウンドアーティスト・津田貴司がナビゲートする、「聴く」ことを深めるための試み。◎会場は青山・月光茶房隣設のビブリオテカ・ムタツミンダ。歸山幸輔によるオリジナルスピーカーで様々な音源を聴きながら「音響」「環境」「即興」の可能性を探ります。

第七夜は、360°records関連アーティスト、主にAMEPHONEの音源を灯台として、映画的な音像構成や民俗学的な現地録音、さらには空間に浸透していく響きの行方を見つめる眼差しへと至る、聴取の可能性を照らし出します。

福島恵一 音楽批評/「耳の枠はずし」 http://miminowakuhazushi.blog.fc2.com/
津田貴司 サウンドアーティスト http://hoflisound.exblog.jp/
歸山幸輔 オリジナルスピーカー

日時:2016年9月18日(日)18:00〜(21:00ごろ終了予定)
料金:1500円
予約:お名前・人数・当日連絡先を明記の上,下記までお申し込みください。
gekko_sabou@me.com(月光茶房)

会場:Bibliotheca Mtatsminda(ビブリオテカ・ムタツミンダ:青山・月光茶房隣設ECMライブラリー)
東京都渋谷区神宮前 3-5-2 EFビルB1F
03-3402-7537
http://gekkosaboh.com/








Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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