Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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四谷音盤茶会:タダマス21へご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!
セットリスト ■
rewind : tadamasu 21st (トラックリストとコメントを並べる)
ウルトラゴールデンウィーク前週の貴重な日曜の夜に。 おれはおれの言いそうなことを言っているのに飽き飽きしているんだ、もっとチガウ聴こえはないのか、なんでこんなのが気持ちいいんだ、なぜこれほどなのに何も感じないんだ、言いたい気持ちは先行するが選択するコトバがよれる、脳がよろける、
セットリスト ■
masuko x tada = yotsuya tea party vol. 21: track listing new from New York Downtown scene in first quarter of 2016
1. Esperanza Spalding track 2: Unconditional Love (Esperanza Spalding) 3:46
エスペランサの身軽になったやりたい音楽が心地よい、これがトリオでの録音なのか、 開演前にフレッドハーシュ「Both Sides Now」ジョニミッチェルの神カバーを、ハーシュ現代ジャズ神セブン一軍落ちのお詫びにかけていたのだった、が、 なんと、エスペランサの歌いがジョニミッチェルに聴こえて仕方ない、エスペランサはジョニミッチェルをリスペクトしてたのですか、 そういう作品としてポップス史に残せるクオリティの作品である、 が、 ベーシストとしてのエスペランサはジョーロヴァーノUS4で的確に良かった(ロヴァーノのサックス横綱級の保守の強みはやはり聴き逃されてはならないと思う)、 ゲストの坪井さんがエスペランサの演奏と歌いの拍が独立していることの凄さを指摘、おおお、そこに着眼するといいのか、
2. Jaimeo Brown Transcendence track 5: Be So Glad (Brown/Sholar/Lewis) 5:53 track 9: For Mama Lucy (Brown/Sholar/Lomax/Grant) 5:54
古い労働歌Work Songの録音物に今風の疾走する演奏をかぶせていく、ううう、元の録音をコンプリートで聴きたいぞ付属CDにしておくれ、サックスはいい!よなあ、 気持ちいいサウンドではあるが腹立たしいというのはどういうことだ、日本昔話いいないいな人間っていいな、そんなの欺瞞だろ、 オフコースのヒット曲を激しく聴きながら、その男性自己中思い上がりな歌詞に、てめー何様なんだよ!と一々突っ込みながらだったら聴かなきゃいいのに大声でカラオケ状態ドライブになってしまうさまを告白してしまうのだった、
3. Carate Urio Orchestra track 2: År Antipan (Badenhorst/Carpio) 8:19 track 4: Iron Bird (Joachim Badenhorst) 3:53
タダマス初聴きからJoachim Badenhorst ヨアヒムバーデンホルストの天才性、インプロヴァイズでサウンドを飛翔させるにあたって選択肢としての音楽技法のパレットが豊穣すぎるという自在性、 もうオジサンたちが60年代70年代80年代90年代に探求していた場所をいとも簡単に脱構築して編み上げてしまっているように錯覚してしまうような、若さの童貞力がまぶしい、 「ああ、こうなるよね、上手いよね」とはならない!
4. Linus + Økland/Van Heertum track 1: A (Machtelinckx/Jillings/Økland/Heertum) 17:23 Ruben Machtelinckx - acoustic baritone guitar, banjo; Thomas Jillings - tenor & C-melody saxophones, alto clarinet; Nils Økland - Hardanger fiddle; Niels Van Heertum - euphonium. recorded at The Rabbitfield, Belgium on February 14, 2015. album “Felt Like Old Folk” (Smeraldina-Rima 29)
17分必要なのか、という問題、やはり何度聴いても必要なのだった、 集中した意識の持続によって、たとえドローンに聴こえても常にわずかなきっかけによって可変してゆくように身構え続ける聴取という状態、
ジャズ的身体はその可変性(わたしは聴き続けてしまう謎とも言う)にかかっていて、それはスイング感でもブルーノートでも技法の深さでもない、
コンポジションの存在は不問、というか、譜面でも指示でも枠組みでも、どこにあっても良い、(なにせ歌謡曲も現代音楽もジャズ的身体で聴いてしまう不自由さもアリだ)、
5. Ayumi Tanaka Trio track 3: Tokoyo (Ayumi Tanaka) 6:26
雅楽のタイム感覚をモチーフにしたピアノトリオ、的確にお見事で、欧米受信仕様、
6. Nik Bärtsch's Mobile track 1: Module 29_14 (Nik Bärtsch) 8:59
ニックベルチュの音楽は、禅に根差しているかは別として正しくECMにあってしかるべきとは認めている、映像でアイヒャーがベルチュに厳密に指示出ししながら共同制作しているのも納得、だけどなんだがどれも同じようにしか楽しめないでいる、 新作ではコントラバスクラリネットの響きを加えているところだ、 山田あずさちゃんのグループNouon 「KUU」がコントラバスクラリネット奏者の響きの価値を必然としていることと、世界的な同期を見せている、
7. Dan Weiss track 1: The Drummers Meet (Dan Weiss) 0:56 track 4: Tony (Dan Weiss) 7:11
タブラ奏者は歌うことが要請されている、ダン・ワイス、 フィリージョー、エルヴィン、トニー、ジャズ史の神6ドラマーを採譜(作品リスト明示)して組曲にしてしまったオタクだましい溢れる怪作、
8. Ches Smith track 1: The Bell (Ches Smith) 9:29 Craig Taborn - piano; Mat Maneri - viola; Ches Smith - drums, vibraphone, timpani. recorded at Avatar Studios, NYC in June 2015. album “The Bell” (ECM Records ECM 2474)
またしてもソロピアノ/ピアノトリオの革命がECMから、建築鍵テイボーン卿の鮮烈な出現は響きへの獰猛な問いかけに挑むものだし、それによってヴィジェイをはじめ演奏意識の革新が観測されている、というのがオラの見立てだ、昨年のタダマスベスト盤を獲得したマットミッチェルはテイボーンをストラッグるさせてみせた重力が強力なのだが、しかして今だにテイボーンは孤高だ、
マットマネリは当初からそういう響きへの志向を内包していた(ジョーじじいの遺伝子と言えるかどうか)孤高の、ヴィオラという楽器特性と宿命に向き合う、
さて本盤での聴きどころは、チェススミスのヴィブラフォンを繰る響きのコントロールだ、以前のオレならECMらしートラックだねーと素通りしていた、益子さんのオーディオでしっかりと揺らめいている響きのテクネーを示唆されなければ気付けなかった、
すごいものはさりげない、のだ、
9. Flin van Hemmen track 1: Drums of Days I (Flin van Hemmen) 8:40 Todd Neufeld - acoustic guitar; Eivind Opsvik - double bass; Flin van Hemmen - piano, drums; Tony Malaby - tenor & soprano saxophones (2); Eliot Cardinaux - poem (4). recorded at Firehouse Space, Brooklyn on June 22nd, 2014. album “Drums of Days” (Neither/Nor Records N/N 005)
「菊地雅章の輪廻転生なジャケにおののく、が、ギターのトッド・ニューフェルド(と蓮見令麻)がまっすぐに皇位継承している(と、わたしが判断している)のに対して、このピアニストはある種の逃走を主導して可能性を拓いている。トラックごとに風景を変える歩みように、密教儀式を思わせたり、フィーレコ的に大学の学園祭リハーサルの夕刻にノスタルジア没入してしまったり、生活する時間を見つめるようなインプロヴィゼーションになっている、(そんな形容はふつうはしないか)」多田雅範
益子さんどうしてこんな盤を見つけたのですか!ええっ、トニーマラビーのグループでフリン氏が叩いていたのをライブで聴いていたとのこと、
「彼はギターの菊地雅章だね」(五野洋)トッド・ニュウフェルドは当然のように菊地雅章の托鉢を継いでいる、 ベースはノルウェーの鬼才エイヴィン・オプスヴィーク、汎ジャンル投入の変態でもある、
10. Julian Shore track 2: Which Way Now? (Julian Shore/Jean Case) 8:42 Julian Shore - piano, Wurlitzer electric piano; Dayna Stephens - tenor saxophone (2-4, 10), soprano saxophone (6); Gilad Hekselman - electric guitar (2-4, 6, 10); Aidan Carroll - double bass (2-4, 6, 10); Colin Stranahan - drums (2-4, 6, 10); Godwin Louis - alto saxophone (2,
わはは、お口直しに、と、かけたジュリアン・ショアーの新譜、 初めて聴くぞ、なにこれ、この聴き易さに潜む毒素は!、メセニー登場からかれこれ40ねんも経っているのか、イマジナリーデイで隠居生活に入ったメセニー爺さんは、生きてこの自分を包み込んで拡張した疾走技法を見せつけるこの新人を聴けた、
と、おいらは直感しているんだが、ううう、錯覚かもしれない、推薦盤!
久しぶりに中村さん、このところECMニューシリーズで至高の響きで魅了するツェートマイヤーについて、トッパンホールのリサイタルに出かけたけれど、下手くそで楽器を鳴らせてなくて技巧も足らずで、サインもらう前のめりだったのが前半で会場を後にした体験をリポートしてくれました、ありがとー、
若い二人の男性が初めてご来場、おっさんしか居ないのでアウェー感で引きつっていたみたい、長崎からやって来たのですって、益子さんのジャズ批評誌ベスト盤記事や、おらのJazzTokyoレビュー読んでる、って、おおお、嬉しい出来事だ、孫に自慢するっぞ、
ドントトラストオーヴァー60、ドントトラストアンダー40がタダマスの感覚ではないのだろうかとこっそり思っておりましたが、 演奏しているミュージシャンはアンダー40が出てきていますし、観客はアンダー40が多いんですよー、と、瞬殺で論破された、ふえええ、
だったらなんで松籟夜話みたいに20代の美人女子軍団がこっちには来ないのだろう、福地さんがおいらにサービスで美人妻のきょうこちゃんを入れて、
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