Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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| 2015年03月24日(火) |
creation / keith jarrett 2015 |

『Creation / Keith Jarrett』
text by Masanori Tada
1:パート�� 2014年6月25日トロント、ロイ・トムソン・ホール (PART ��Toronto, Roy Thomson Hall June 25, 2014) 2:パート�� 2014年5月9日東京、紀尾井ホール (PART ��Tokyo, Kioi Hall May 9, 2014) 3:パート�� 2014年7月4日パリ、サル・プレイエル (PART �� Paris, Salle Pleyel July 4, 2014) 4:パート�� 2014年7月11日ローマ、オーディトリアム・パルコ・デッラ・ムジカ (PART �� Rome, Auditorium Parco della Musica July 11, 2014) 5:パート�� 2014年5月9日東京、紀尾井ホール (PART �� Tokyo, Kioi Hall May 9, 2014) 6:パート�� 2014年5月6日東京、bunkamuraオーチャード・ホール (PART �� Tokyo, Orchard Hall May 6, 2014) 7:パート�� 2014年7月11日ローマ、オーディトリアム・パルコ・デッラ・ムジカ (PART �� Rome, Auditorium Parco della Musica July 11, 2014) 8:パート�� 2014年7月11日ローマ、オーディトリアム・パルコ・デッラ・ムジカ (PART �� Rome, Auditorium Parco della Musica July 11, 2014) 9:パート�� 2014年4月30日東京、bunkamuraオーチャード・ホール (PART �� Tokyo, Orchard Hall April 30, 2014)
キース・ジャレット(p)
ユニバーサル UCCE-1150 \2700 (tax in) 2015年5月6日発売
01 PART I Toronto, Roy Thomson Hall 02 PART II Tokyo, Kioi Hall May 9, 2 03 PART III Paris, Salle Pleyel Jul 04 PART IV Rome, Auditorium Parco de 05 PART V Tokyo, Kioi Hall May 9, 20 06 PART VI Tokyo, Orchard Hall May 6 07 PART VII Rome, Auditorium Parco d 08 PART VIII Rome, Auditorium Parco 09 PART IX Tokyo, Orchard Hall April
ジャレットは新しい聴衆を得ることができることだろう。
初めてだ。いろんな場所のコンサートからピックアップされたトラックで編成されたソロ・ピアノの新作。
美しく。愛おしい。かつての美貌を彷彿とさせる、皺が刻まれたおばあちゃんの笑顔。想う、幾年月。もう、美の集中力に凍りつくことも、ギリギリの未踏に震えることもなくなった。
どの瞬間の打鍵にも、キースの音がある。それだけで、泣き崩れてもいいと、思ってしまう。
あ。
5曲目。トレモロから溢れてくるハーモニー。旧い恋人の積年の恋心を告白されるよう。胸が苦しい。おお、さすが東京での録音だ、誇るべし、われら東京のキースファン、世界に誇る紀尾井ホールだ。
早まわしのフィルムを見ているようだ。
キースのソロは、例外なく公演する土地のガイストを旋律に潜ませている。この点を中心に据えた評論は少ないが、本人もそう言っている。そんなピアニストはこれまでもこれからも、いない。ぼくたちはそのことを、何度でも後世に伝え続けなければならない。
ぼくはさっきまで、ジャレットのピアノ・ソロ作品を『レイディアンス』の到達に見て、全作品を採点した一覧表を作っていた、かなり辛口で。ジャレットもじき70になる、プーさんは75になった、ポール・ブレイは82だ。『クリエイション』を聴いて、何をやってんだ、キース、と、二人の兄貴は言うだろう。
ECMアイヒャーは、現在、ダウンタウンジャズシーンのトップ5(名前を英字で列挙せよ)の才能を、それぞれに次元を上げた制作によってドキュメントしてもいる。彼が言いたいことはきっとこうだ。聴こえるものだけではない、音の向こう側、音でしか到達できない場所がこの世界に潜んでいるということを知ってほしい。おそらく、指揮者チョン・ミョンフンにピアノを弾かせたことともつながっている。
カッティングエッジだけでは生きられないんだよ、だからね。
かつて、メロディアットナイトを聴いてキースもヤキが回ってしまったよ!なんて思ったぼくたち。カーネギーなんか聴いていられない、ノーエンドは終わってる、わがままばかり言う。一時期キースに影響を与えたのではないかとジョン・コーツのピアノが聴かれたこともあった、それは70年代だった。そうさ、床屋で熱いタオルを顔にかぶせてもらっている間とか、全身ほぐし60分コースのBGMになら、この上ない歓びを与えてくれそうだぜ、キースの新譜『クリエーション』は、さ!と、書く気まんまん。
ジョージウィンストンとは言わないが、世にあるヒーリングチャンネルでかかっているようなピアノミュージックは聴いたことはあるかい?
この圧倒的な慈しむような感覚との落差をこそ、だ。この震える指、懐かしむ祈りの感情、この一枚で、CDショップの多くのカタログはわたしたちの実生活から不要になることは確実である。
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