Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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ニセコの川下りラフティングは尻別川、日本一の水質なのらしい。 河岸に人の手が入っていないのだから、当然といえば当然、その文明化を一切被っていない原始の河川なんて、どおんだけ怖いんじゃが。
小学2年生、函館市松風町、昭和43年。北洋相互銀行函館支店。入り口の守衛室。 見たことのないくらい古くてガッシリした大理石とコンクリートの建造物。 銀行のガイストがそこに在る、という強烈な印象を、もちろん当時はその言葉での理解ではないけど、受けていた。
人というのは、その職業の神界に従属するものである、とか。ある職人は、自分たちは聖徳太子の末裔であるという信仰を持つとか。個々の職能集団ごとの宗教といえばそうなのだけど。職務におけるモラルとか誇りとかプロフェッショナルには、そういう求心が不可欠だ。
日本経済の心臓部にあたる銀行関連の中心地を行き来する。場所と建物にはガイストがある。子供の頃に感じたものと同一なものを感じる。
で、こういう予期できなかったおいらの日々。なあんだ、親父がほんとに知りたかった世界の涯の風景は、こういうガイストの中に視えるものなのかねえ。なあんだパパはここにも来てみたかったんだ。
だんだんこちらも人生の閉じかたというか、終のすみかや、友だちとかがわかるようなとき。ただの偶然から、編み上がるわたしの物語、わたしの霊的つながり、わたしの供養。
原始の河川とのつながり。銀行ガイストとのつながり。
わたしは父の子であり、北海道の自然に生を得て。
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