Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2日間お弁当にしたのだ、420円の茅場町十割そば、温泉卵、大根おろし、ねぎ、わかめ、わさび、天かすを食べてもいいではないか。
Jazz誌編集長杉田誠一がジャズを「変わり続ける同じもの」と見事なフレーズにしたのだ。
The Song Remains The Same / Led Zeppelin をふと思う。
“彼らは「ズレ」を最終的な生産物としてだけ欲しているのではなく、アンサンブルの生理として獲得しようとしている。そして、ここで無防備にも口を滑らせてしまえば、私はそのような緊密な交感を通じて、フライトしながら軌道を自在に修正していくアンサンブルの生成を(そこには後で見るように2種類の側面があるのだが)、今日を生き延び明日に向かって歩み続ける「新たなジャズ」の本質と見なしている。”(福島恵一) ■
どの瞬間に動かし難い一撃をくらわせるか、とか、同時多発想定外とか(なんだそれ笑)、
丘山万里子さんは「音に対してはそのつど、そのつど、初めまして、の気分で、演奏の比較分析といった聴取からは遠かった。」と書く。 ■
クラシックのコンサートレビューをしはじめた頃、「コンサートの曲を図書館でCD借りたりして予習できてないやー」と言うと、丘山さんは「予断なく聴ける今のたださんこそ、が、価値じゃない?」と意識を拓いてくれた。
福島さんがユリシーズのビートルズ論で、初めてビートルズを聴くように聴くことへの示唆を残していたのが印象的だった。
人が演奏しているとは聴いていないことの可能性や、洋楽のヒット曲をインプロやフィーレコの耳で聴いてしまう視界とか、
「むちゃくちゃ、嫌いだった音もいつかなじむときもある!」中原寧 ■
「ブルーノート・レコードのヒット作を聴きかじっただけでジャズを論ずるなど生意気の限りだ。なぜならばジャズとはデューク・エリントンやチャーリー・パーカーの如きを言い、エリントンもパーカーもブルーノートには一切レコーディングしていないからである。」中原寧 ■
どんどん、話がわからなくなってゆく。
どこに辿り着いてしまったとしても、あとで後悔するような一瞬を持たないで歩んだのならば、そこはぼくだけの場所なのだ。
中目黒から表参道をすっとばして新橋、銀座を抜けて、茅場町の裏路地まで、十割そばを食べに。
420円は持っている。19時過ぎればパーキングメーターの四角は無料駐車場、意外と知らないひとがいる。
今週末の三善晃のオペラ『遠い帆』へは行けないけれど、NHKで収録して放送してくれるかなあ。
こないだのドゥダメル指揮ベルリン・フィル、良かったよね。
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