Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2014年03月26日(水) |
高橋裕作品集コンサート「和と洋の想を聴く」 |
お昼の光が丘IMA。晴れているのにこんな写メになる。この建物の奥はショッピングセンターで小さな子どもを連れたお母さんやおばあちゃんがわんさか歩いている。
文京区シビックホールへ。 池袋で丸の内線に乗り換えて後楽園改札を出るとすぐ。区役所の中にホールがある。葬儀屋をしていた時に埋葬手続きに何度も来たよなあ。年取ると東京じゅうのあちこちが想い出の空間になっている。
有希にこないだ話したけど、18の春に新聞配達奨学生で上京してその夏にママが上京してきてこの辺りで待ち合わせしたんさ、中華料理をフクシとふたりにご馳走してくれたっけさ。ママはまだ39だったんだね。当時おれはどこか照れくさいだけだったけれど、今想うと、心配で仕方なかったんだろうね。その時のママのぎこちない笑いやちょっと過剰な反応のことが思い出される。
高橋裕作品集コンサート「和と洋の想を聴く」。
【指揮】高橋 裕 【管弦楽】オーケストラ・アンサンブル金沢 【笙】石川 高 【琵琶】田中 之雄 【ヴィオラ】須田 祥子 【能楽・シテ】観世 喜正 【能楽・囃子】神遊
笙とオーケストラのための“風籟” 琵琶とヴィオラ、オーケストラのための“二天の風” 能とオーケストラのための“葵の上”
前半の1・2曲目は、これはたまげた。宝だ。 和楽器とオケのコラボにはほとんど期待していなかった。
笙の音色、その楽器の歴史的タイム感覚からすると、オーケストラと指揮棒は五線譜ワールドから逸脱しなければ音を合わせることはできない。響きのドローン状態、響きのレイヤー構造が必然的に導き出されている。作曲者高橋裕はそのように頭で考えたのではなかったのもわかる。何というか、獰猛な欲望、一線超えの狂気?までが書き込まれているのではないか。笙の響きとの強くて静かな響きの融解。未踏の響き。コンサートホールで生で聴けるなんて。
2曲目は昨年の作品。空間と沈黙、石の打音や竹の破裂音を風景に溶け込ませたもので、これはまるでECMと地続きではないか。凶暴なファンタジーが潜んでいる。スコアで成し遂げようとしている果敢。
すごい作曲家がいたものだ。思わず2枚組CDを購入してしまう。
幹事長が来ているのではないかなーと開演前はきょろきょろしていたんだが。休憩になってロビーに探しに行く。すぐななめ後ろ50センチの席に座っていたとは。わはは。
後半は、ステージは能の舞台、本物がそのまま。オケがステージの下、コンサートピットに埋まっている。こんなことしていいのか?完成された能の舞台へは足し算も引き算もできないものだろ。能を鑑賞しながら、そばでラジオのクラシック番組が放送されているような余計。タイミングや心象表現は映画音楽のようにカンペキに合っている。それは見事。心意気も称賛できる。
いずれにしても、能はすごい。
人形浄瑠璃も人類最高峰の芸術だと思う。
備忘リンク 「CD−R、DVD−Rの寿命は案外短い?」 ■ くるまに載せるCDRは全部元CDRを保管するようにしている。 それでもCDRは持って20年だ。市販CDはどれくらい持つのだろう、アナログより持たない。 世界3大レコードメーカーはCD生産やめるというニュースがあったけど?
ドイツZDF「フクシマの嘘 其の参」 ■ 馬淵が「国から金が出る」と言うところ。暗部を突いている。 さすがドイツは容赦ないドキュメントを作成するなあ。
HIP HOPの歴史を変えた J Dilla aka Jay Deeと仲間たちの偉大なる伝説 ■ アイフォンでちょこっと聴いて買ったJディラ「The Shining」だったけれど、CDを手にして、以前聴いたことがあった、全くつまらなかった、ことを思い出した。やっぱり、つまらなかった。理解はできるけど。
「J Dillaといえば、ア・トライブ・コールド・クエストのアルバム、特に3枚め4枚めは、聴かれていますか?90年代の全ジャンルを通じてベスト3入りすると思います。ベストワンかな。」 それ聴いてない!
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