Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2014年02月06日(木) |
アーロン・パークス・ソロ@コットンクラブ(丸の内) |
アーロン・パークス・ソロ@コットンクラブ(丸の内)
そういえば昨日のトリオを4にんで聴いてて、悠さんが「彼はどこの出身?」ときいて、稲岡さんが即座にぼそっと「公園。」と言い、おれが「アメリカでしょ?」、稲岡「だからアメリカなのはわかってるって」と噛み合わないでいて、10秒遅れで「なにそれ!パークスだから公園?」と吹き出し笑い。
アーロン・パークスのソロ。いやはや酔わせていただきました。ECMのソロ空間にトランスする状態も垣間見せつつ、やはりスタンダード曲をコットンクラブで料理する理性も手放さずに、極めて適切なステージを披露したということになるでしょうか。
アーロンのソロに対してはぼくが一番適切なレビューを書いている気もしているので、ステージのピアノ横に座って何度もアーロンと目が合っても、親愛の視線で受けていて、彼のピアノの歩みの所在と同調し尽くしました。
札幌から妹が来ていたので、赤坂のホテルで拾って10分100円のTOKIA東京ビルの地下駐車場へ。赤坂から丸の内なんてオラのテリトリーではなくてこのあたりは階層がチガウわいな、三菱電機本社の社員はコットンクラブが社用レストランみたいで、と、クロークに上着を預けたりして、おのぼりさん中年兄妹はスーツ姿の美人に案内されて、素敵なネッカチーフですね手作りですかお似合いですねなんて言われて、ジュースやパスタを。
帰りにソングエクスの宮野川さんと久しぶりのドキンちゃんに会い。こないだ若林さんたちとサンチョンに会ってきたんですよ、クラシックのほうはアンテナないけど、いいやつですよ、うんぬん。
ぼくはサンチョンの制作した2枚を高く評価していて、今後に注目しています。
そういえば細田さんから「あらためて、多田さん『Yeahwon Shin/Lua Ya』評を読み直して「それにしても、このサウンドの涼しさはどうだ、抑圧の無さは何なのだろう..」そうそう、そうなんだ。他の評者はこの作品を「典型的なECMボイス・ミュージック的」「こういうヴォイスはECMでは他のヴォーカリストでも複数あった...やはりちょっと小品感はあるかなあ..」と、この感覚が分かってないんですね。しかし、このヴォーカルが日本ではなく韓国というのに嫉妬します、このヴォーカルを求めて評やコメントから何人の日本女性ヴォーカルを捜したか、特に朝生愛、青葉市子に期待したが違って失望したものです。」と、メールをいただいていた。
とても嬉しい。
昨年のジャズ界では、せめてトーマス・モーガンが弾くECM3作品そろい踏みしたことに注目が集まり、モーガンのことが知られてほしいと思っていたけれど。
コンサートのあと、スカイツリーを見上げるベストスポットに行って、ジョナサンでお茶した。妹と二人でいると、亡き父母が一緒に居て、4にん家族だった時間にいるようだね。ママはねー、スレンダーなモデルさんみたいな女のひとを見ると「あらまあ可哀想に、ちゃんと食べられなかったんだねえ」といつも言ってたさ。妹は服を買う時間がないからと、おふくろの洋服を揃えで着て来てた。赤坂のホテルまでの道がタクシーの空車渋滞になっていておしっこを我慢するのに大変だった。
気温1度の東京を暖かい暖かいと騒ぐ妹、寒くて死にそうだと震えるおれ、灯油代がかかる家なんだわ、おれはもう北海道で冬を過ごせる体力はないぜよ。
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