Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2013年07月29日(月) |
ミューザ川崎での三善晃「ヴァイオリン協奏曲」 |
手持ちの咳止めと抗生物質とうがい薬と元気に焼き肉食べても、一向に体調が良くならない。
財布には5千円札が一枚。医者に行ったら、ミューザ川崎の3000円コンサートへは行けない。倍付けでクスリのんで臥しておるが、咳の発作はやって来る、喉の痛みは収まらない、午前11時過ぎ、このままではコンサートどころか、呼吸困難で喀血して死ぬんではないだろうか。
北島耳鼻咽喉科へ行き、すーはーすーはーと薬品吸入をしたら落ち着く。
土曜日の夕方に豊島園シネマックスで『風立ちぬ』を観て、ゲリラ豪雨を駐車場まで400メートル走って濡れて車のクーラーで身体が冷えてから、ずっと咳き込んで気管支からたんのもとが生産され続けているのだ。
微熱と咳の発作を抑えながら、ふらふらと有楽町乗り換えで川崎へ。
これが労働者と公害とフーゾクの街、カワサキなのか?
311震災のときにミューザ川崎の天井が落ちたニュースは小さな印象だったけれど、あの街にクラシックのホールなぞ笑止千万だった、という事件に思えた。
駅から降りて、かつての川崎をイメージさせるところは無い。再開発で、空中展開して、無菌状態だ。おれはこういうディズニーランドみたいな騙しが大好きだ。
ミューザ川崎まで行く。入場券を買って、席に着いてからも、咳の発作がやって来て怖くて席に着けない。
三善晃の「ヴァイオリン協奏曲」
まず、何よりも指揮者とオケのコンビネーションが有機的に的確、クールなくらいな表情でありながら瑞々しさを感じさせる。
名演。
まさに。
後半のクライマックシーンにて咳の発作に襲われて、我慢するのにのどの軟骨をへし折りそうになったり脇腹の肋骨のヒビが軋んだりした、 とても音楽どころではなかった
首都圏で活躍する9つのオーケストラが集結しての「フェスタサマーミューザ」 イラストのパンフレット、イメージ戦略も的確で良いと思う
人集めのためのわかりやすさ、安易な企画でもいいのさ、このように、三善晃の「ヴァイオリン協奏曲」を前半の1曲目で観客を不意にノックアウトするような仕掛けがあれば。
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