Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2013年05月23日(木) |
小沢昭一『芸人の肖像』(ちくま新書)2013新刊 |
CDの解説「大正時代に於ける大衆音楽の軌跡」長田暁二さんの文章 ★大正は明治と昭和に挟まれた1912年から1926年までの僅か15年間の短い時代だ。自由主義、民主主義の風情、世界的デモクラシーの発展とロシア革命を背景に護憲運動や普通選挙運動をはじめとして労働運動や社会主義運動が高揚して、世の中が大きく変革した時代でもあった。大衆音楽の分野に於ても、大正初期に名古屋の森田伍郎が大正琴を発明するなど、新しい波のうねりが起った。以下、特に目立った動向を列挙する。 ★明治時代は自由民権を主張した壮士たちが演説代わりに歌った演歌だが、大正期には書生節の源になり、末期には大道芸として街頭で歌い、歌本を売って稼ぐ商売としての演歌師が全国に出現する。その総帥格の添田唖蝉坊は「ああ金の世や」「のんき節」等、多くの時代風刺の演歌を自作自演して流行させた。一方の旗頭・神長瞭月はバイオリンの伴奏で歌い、演歌が艶歌と変化した。石田一松、鳥取春陽、添田さつき等の演歌師が割拠し、「はいから節」「籠の鳥」等を作って、歌い活躍した。昭和になって電気が生活の中に入り、放送、マイクロフォンによるレコード盤が猛烈な勢いで普及しだすと、演歌師たちは紅灯の巷を根城にした“流し”に転じていった。
を、読み。ああ、ここに出てくる添田唖蝉坊そえだあぜんぼう
土取利行「添田唖蝉坊・知道を演歌する」 自主制作CD2枚組 立光学舎レーベル RG-9 税込定価 4,500円 ■
CD『大正ロマンのうた』と 小沢昭一『芸人の肖像』(ちくま新書)2013新刊を港南図書館で借りて。 本文スペース以上にたくさんの写真が掲載されているのも素晴らしい。
NHKBSの百年インタビューだったかな、 小沢昭一が「とにかく忙しい少年時代でしたよ、大道芸を早朝の仕込みから深夜まで全部観ないと気が済まないんですから!笑」と話していたのが痛快だったが。
大道芸ではないけれど、たぶん昭和41年1966年ころ 北海道の砂川の宮下あたりでお化け屋敷が設営されていたのを憶えている。 見たい見たいと騒いで、近づくと嫌だ嫌だと騒いだ記憶だけ。
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