Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2012年06月03日(日) |
「どこまでも伸びる線と閉じていく世界−ジャクソン・ポロックとオーネット・コールマン」 |
ごおおお。 福島恵一さんのブログ「耳の枠はずし」に新しい評論が掲載された(二回に分かれている)
「どこまでも伸びる線と閉じていく世界−ジャクソン・ポロックとオーネット・コールマン」 ■
すかさずわたしはFaceBookに紹介しまして、原田正夫さんが「プリントして読まねば」と、わたしも同じです。
わたしの好きなオーネットベスト3トラックは。 『Who’s Crazy』の1曲目「January」とち狂ったヴァイオリンを刻むあの世のビート音、 『Virgin Beauty』の「Bourgeois Boogie」背徳のビートにプリンスmeetsオーネットを夢想する、 『Dancing In Your Head』。 だから何だという・・・あはは。小学生ん時の加藤茶ショックがベース。そんななのかよ!
あ!オーネットの『パリ・コンサート』トリオ・レコードで出ていた2枚組、あれはいい!CD化されてるかなー。ヘイデンとのデュオ『ソープ・サッズ』も実にいい。どこがどういいのか、聴かないと書けない、なんせ20年以上前の愛聴記憶だけなのもので・・・。
いやはや、オーネットを聴く着眼点が更新される評論だ。
この二本の評論に挙げられた作品を、おれは全部聴いているぞ、と、自慢するしか能がない。
デレク・ベイリーに初めて感覚的に快楽に結びついたのは、図形的な美しさを感じたことからだった。福島さんが掲げたベイリーの連想図像はとても近い。マット・マネリの図形と色彩は美しいものだ。ガールフレンドと「宇宙のひかりだー」とはしゃいだこともあった。CDをやたら買い漁る日々に「どうして?」と詰問されて「聴こえてくるものが視えるんだお、明滅するひかりのような図形だよ」と廃人のような応答をして叱られたこともある。
4ビートにも、コール&レスポンスにも、パワフルにも、スイングにも、変奏のありようにも回収されない・・・、「理解」すると感動は壊れるのだ。
音楽はヴィジュアルである、とか、視覚にかかわるテーゼをECMも言い出してきたのだっけ。
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