Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2012年01月13日(金) |
チャーリークリスチャンのミントンハウス |
菊地成孔先生の粋な夜電波、ジャズバー・キクチ第二回。 パーカー7枚組も良かったが、なるほど先生は根っからのジャズ者なのですね!一日中コレ聴いて給料くれるなら転職するという宣言がまぶしくてステキだ。
おいらが感銘したのはさ、 チャーリークリスチャンのミントンハウス。
ジャズのLPを買い始めたのは聴き始めてから2年も経ってたが、SJゴールドディスクで、コレとクリフォードブラウンの『ビギニング&ジエンド』(べつにこれからブラウニーに入らなくてもよかった)を買って、次のLP買えるまで、またはできないガールフレンドもしくは逢引まで、毎日聴いた。そんなこと忘れてたよ、チャーリークリスチャン。
菊地先生のガイドですぐに合点がいった。 ラジオでかけたのは、当時のライブハウスで酒やクスリでらりらりになって盛り上がっている若者たちの盛り上がり音声入りの貴重な音源。
なるほど。こりゃあ、キケンなオンガクだぜ。
このリアリティまで、おれは30年の人生を費やしていた。 もちろんそれでいい。得るものがあれば失うものもある。後から到来するモンのほうが強烈な場合だって。
わたしが現代ジャズとして騒ぎ立てている界隈の音楽は、こういうキケンな雰囲気においてのみ共通項がある。技法、技巧に還元できない、「踏み越え」において。
中井久夫が言うところの。
じつを言って、音楽を聴いて何がしたいのかといえば言葉を失って茫然として狂いたいのである。なかなか大人は許してくれない。ましてや50をすぎた気前の良さとゼニカネとうんちくぐらいしか容認されない不遇な存在だろうよ。生産性という罠。
というわけで、そろそろ1月29日(日)益子博之多田雅範四谷ティーパーティー@喫茶茶会記(四谷三丁目)、現代ジャズの発火点を探るリスニングセッション、宣伝しなきゃいけないです・・・と、ついモノローグからデスマス調に。
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