Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2011年06月06日(月) |
Avenging Angel / Craig Taborn ECM2207 ★★★★★ |
テイボーンのECMピアノ・ソロ作、遅ればせながら聴きました。
これは歴史的な盤だろう。ピアノ・ソロの革命を、またECMが、というのに近い。
アイヒャープロデュースだが、クレジットから音源はテイボーンの持ち込みに近いのではないか。 そして、この閃光のような一撃を露払いにしてECMでリリースが控えているのが菊地雅章のピアノソロではないか、と、なかば確信に近い予感にひさびさにどぎまぎしてる。 これを歴史的な盤だと世界で最初にぶちあげたのはおれだぜ。しかして、その作品の良さを記述できなければ何にもならないのだが。
『Avenging Angel』というタイトル「復讐の天使」は、固有名詞的であり■、また、テイボーンは何らかを込めているものだろう。
おれはいままでテイボーンのピアノにはまったく注意を払っていなかった。 益子博之さんといろいろ聴いた過程で、 テイボーンはフェンダーローズの鬼だと、その尖った変態性に耳が立ちはじめていたここ数年にすぎない。 完全ピアノソロが可能だったとは。
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