Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2011年04月16日(土) |
益子多田四谷ティーパーティー、つつがなく終了 |
益子多田四谷ティーパーティー、つつがなく終了いたしました。ご来場いただいたみなさま、ありがとうございます。
スタートは福島恵一さんを含めて3にんのお客さんでスタート、後半途中でお二人がお帰りになり、その間に後藤雅洋さんのご来場をいただき、最後の2曲は益子・多田、福島・後藤、そして店主福地さんという不思議な夢のようなシーンに。・・・濃すぎる・・・。見渡すかぎり師匠クラスのみなさまの前で、びびりましたー。
なぜこの演奏に魅力を感じるのか、それを言葉で説明することはやはりむずかしいなあ、と、つくづくの勉強不足を感じるものでありましたが、初めて聴くトラックもいくつかあり、また久しぶりに聴くトラックにも聴きながらまた違うところを聴いていることに気付かされたり、またおいらがセレクトした曲を聴くとおいらはとても恥ずかしかったり。
棒読みトーンのサックス奏者の系譜、ロヴァーノ、ターナー、プレミンガー、を再認識する。福島さんから、それはトーンというよりマチエールによる表現の台頭と捉えたほうが適切であるという助言をいただき、・・・マチエールの意味を帰ってきて調べてみて、なるほどー、と、納得したところです。おお、やはり複数の耳で聴くことはたいへん勉強になりました。
棒読みトーン、不機嫌な不穏な旋律、微分音、昔なら破棄された試行が演奏力で立って聴こえる、マス・ロック的なるものの血肉化、などなど、テン年代以前には聴こえなかったモードがなんとなく浮き彫りに聴こえたような気がしました。
じつは311震災以降、現代ジャズを聴くような張り切った気持ちがなくなっていました。数日前のNHK中継で、小中学生だったでしょうか、リコーダーの合奏で、NHK連続テレビ小説『てっぱん』のテーマ曲「ひまわり」(葉加瀬太郎作曲)が演奏されるのに、不意打ちのように泣けてきていました。不穏でカッコいい旋律ではなくて、万感を込められる器のような旋律で、おれは葉加瀬太郎に感動する日がくるとは思ってなかった。
素朴なリコーダー演奏にジャズを感じるとは言わないけれど、音楽のちからを考えさせられるし、今回の選曲のところどころで突きつけてきたアーティストたちの勇敢な踏み越え、に、今日もまた何か希望のようなものを感じました。もちろん、それをナビゲートするイベントの当事者としてちから不足、から回り、言葉足らずだったところは反省するのを前提に、です。でもなんか、楽しかったなあ。またやろう。
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