Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2011年01月12日(水) 16日吉祥寺カフェズミで古谷暢康を体験せよ

古谷暢康を体験せよ

Jazz Tokyoで年間一枚に大西順子を掲げたのはおれです。おれだけでした。東芝EMIでの11ねんぶり(!)の復帰作『楽興の時』(2009)、ドルフィー楽曲入れててジャケ上方に掲げてあるアウトトゥランチ風時計もうれしかったが、ユニバーサルに移籍しての『バロック』(2010)には、1曲目のジェームス・カーターの入りかたに「あたたた・・・どうしてそんな音出しスケコマシから始まってしまうのおー!」と胸を打たれて、ついさいごまでからだをゆるしてしまったわけです。Jazz Tokyoの09年年間一枚に『楽興の時』は成田正さんが挙げていましたが、もし10年年間一枚にさらなる上位作である『楽興の時』がだれにも挙げられなかったとするならばこれはつじつまが合わないとも思いおれは挙げました。というか悠雅彦さんがディスクレビューでこの語感で書いていたので、悠さんと2票かなと予測、成田正さんもおそらく、であれば3票を集めてしまうだろうとまで思ったりも。さて、悠雅彦さん、成田正さんはどの作品を10年年間一枚に掲げたのだろう。

Jazz Tokyo年間一枚で4票を集めたディスクがあった。フリージャズサックス奏者古谷暢康の『シュトゥンデ・ヌル Stunde Null 』だ。前作はクリーン・フィードからの作品で、本作は地底レコードから。昨日の日記で「60年代フリー・ジャズもこうやって伝統となって伝承されてゆくものなのですね」なんて書いていたおいらだが・・・。

そしたらこのブログ
で、古谷暢康が高木元輝からマウスピースを譲り受けたというエピソードを知る。
おれは『苦悩の人々』よりも高木元輝『モスラ・フライト』のほうが体験の衝撃が大きい。
高木元輝は特別だ。
あ、コジマ録音に高木元輝と土取利之のデュオ作があるし・・・。

そんなわけで『シュトゥンデ・ヌル Stunde Null 』を聴きなおそうと机のまわりをガサゴソ探しているうちに仕事の時間になってしまった。

そんなエピソードひとつで聴こえかたが変わってしまいそうなおいらはまったくモンダイである。

わお。なんですと?地底レコード社長が怒りでこのCDを廃盤扱いにしてしまったのですと?


16日(日)午後4時半から吉祥寺カフェズミでのソロ公演、必見ものですぜだんな。


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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