Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2010年10月15日(金) |
月光茶房併設ECMライブラリー、ビブリオテカ・ムタツミンダと確定! |
おおお。月光茶房のECMライブラリーの名称が明日のECMカタログ出版記念祝賀会に先駆けて公開されました。■
山にはいろんな眼差しがあるんだろうと思う。
歩いている場所から、とか、過ごした時とか。こないだ北海道の大沼公園へ向かう札幌からの道すがら、駒ケ岳の姿を、子どもの頃の記憶や、小学校の遠足や懐かしい永遠の級友たちの歓声の記憶とともに、眺めた。
ムタツミンダというのはグルジアのトビリシにある山で、指揮者のヤンスク・カヒーゼが自分のオケでおそらくプライベートに近いかたちで録音した「ムタツミンダの月」■で、心臓疾患から奇跡的に快復した生の歓びを故郷の風景に託して歌っている。歌詞は・・・いまだ調べていないんだが・笑。マンフレート・アイヒャーがスタジオでヤン・ガルバレクにこの録音を聴かせたところからガルバレクの集大成的大作『Rites』(ECM1685/86)に発展したというエピソードを持つ。来日公演ではじめてガルバレクと話せる瞬間が訪れたときには、すでに亡くなっていたカヒーゼさんについてだけききたかった。
ガルバレクに彼との思い出をきいてみた。身振り手振りを交えて、オーケストラを前にしたカヒーゼさんの指揮者としての専横ぶりをガルバレクは嬉しそうに語った。「でもぼくには、事前に、練習ではそういう厳しい態度を取るけど気にするなよって伝えてくれてね。」あたかもガルバレクにとって、カヒーゼさんは死んではいないことを語っているようだった。■
世界にも類を見ないECMコンプリート資料室の名称が「ビブリオテカ・ムタツミンダ」だと、アイヒャーやガルバレクが知ったらどんな顔するだろう。
「ビブリオテカ・ムタツミンダで開催予定の音盤茶話会」では音響即興やノイズやポールモチアンや欧州トラッドなどががんがんにかかっていたりして。
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