Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2010年07月03日(土) |
男のうしろを乾き物を担当する女性が横切った夢 |
くるまが10にん乗りくらいの大きさになっている。
8畳間ほどの部屋が薄暗い屋台の厨房になっており、会計をするおばさん、鮮魚料理を担当する老夫婦、乾き物を担当している若い女性、わたし、わたしのボス、の、6にんが、まもなく閉店の時間を迎えている。わたしはその厨房でどのような業務を担っているのかわからないでいるが、20代のボスは「今日はもう売れないから、あとはくるまで送っていってください」と言う。
乾き物を担当する女性はすっかり荷物を片付けてしまって消えてしまう。
最後の男性客が鮮魚料理を3つ立て続けに注文して、老夫婦が「8700えんになります」と伝えている。男性客が「5700えんになりませんかねえ」と言っている。男性客は身内のようで、厨房に入ってきて「いやあ、エバーハルト・ウェーバーだけで1ページになっちゃってさあ。大変だよ。」と言いながら、ポケットの現金を床に並べはじめる。
会計についての交渉はまとまったようで、ボスが「これからみんなで帰るんだけど、駅まででいいと思っていたけど、宿のほうまで頼みますよ」と言う。宿までだと2時間近くかかるなあ、全員乗れることは乗れるか、と思う。男性客が助手席に早々に座る。音楽の話題で運転中は苦にならないだろう、と、思う。
全員がくるまに乗り込んでエンジンをかけようとすると、ズルズルと重みでくるまが動き出し、ブレーキもハンドルも制御できない状態で前進する。1メートルほどの金あみに乗り上げ、それでも止まらずにズルズルと後輪も乗り越え、わたしは歩きながらハンドルにしがみついていたのが、くるまが大きな牛に姿を変えており、わたしは牛に引きずられている様相になる。
牛ともくるまとも言える重たい物体に引きずられて、砂でできた島状の堤防への橋をわたってしまう。堤防に来てしまうと、すぐに海に沈んでしまうのでなんとか引き返そうと力を込めるが、コントロールがきかずに、海辺の砂浜を下りてゆく。動きがゆっくりとなり、海面までは500メートルくらいの見当で、なんとかなるかな、と、安堵する。
大きな砂の島で、周りは海。海風がびゅうびゅう吹いており、オーケストラの響きがわんわん聴こえている。そこにソプラノ・サックスの音色や、金属音のパーカッションが鳴りはじめ、「こんな音楽はありそうでいてなかなか聴いたことがないですねー」と、牛に向かって話しかけている。
砂の島の一部がコンクリートの建物になっているのに気付く。そこは牛の処分場だとわかる。そこに行けば、とりあえず海に沈んでしまう事態は避けられると向かう。牛は、チンパンジーのようなわたしの子どもになっている。
わたしは子どもを抱き抱えながら、建物を出口を求めてさまよう。牛肉の卸業者や処分する作業員が黙々と動き回っている。いろいろな回廊をさまよい歩く。天上から吊り下がった、大きな処分した牛を吊り下げる鋭利な金具がある廊下に来てしまう。チンパンジーのような子どもは、わたしにしがみついたまま恐怖に震えはじめる。
太った肉屋のかっこうをした男がわたしを呼び止める。「なぜ、こんなところをうろうろしているのだ?その牛は処分しなければならない。きみについては警察に通報するので、その沙汰を待ちなさい。」と言う。「いや、これはわたしの家族であって、チンパンジーでもあるからペットとしてわたしが保護する立場でもあります。」と困惑しながら抗弁する。
男が「いずれにしても、連絡するからケータイの番号を教えなさい。」と告げる。わたしは「こんな場所で、ちゃんと生きたまま返還される保証なんて無いじゃないですか!」と拒否の言葉を発しているそばから、チンパンジーの子どもは、小さく冷え固まってしまい、男とわたしの間にあるカウンターテーブルの上で白いかまぼこのような形状の物体になってしまう。
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