Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2009年07月11日(土) |
四谷いーぐる Some Roundabout Ways To 21st Century Jazz |
四谷「いーぐる」へ、益子博之さんの新譜特集を聴きに出かける。 配布された曲目表のタイトルは「Some Roundabout Ways To 21st Century Jazz 」 new albums from New York Downtown scene and more in first half of 2009で、 21世紀ジャズを俯瞰するための数編、NYダウンタウン2009年上半期。
のっけから22ドルお魚定食のズベックが切り出されている。 いーぐるに飛び込んでこの空気!何年ぶりだ。おれもジャズを神とするゴッドチャイルド。心躍るなり。
フランス出のジェロム・サバー。お約束のタメの効かせ、に対する、ユルい態度、それは狙ってもいなければ、それでそれなりにがんばっているのではある、ちと傾聴してしまうテナー。なんだか感覚的にスルドい選曲ではないか?
ジョシュア。ますますわからないジョシュア。タワー冊子で「自分は脇役である」とインタビューに応じたジョシュアだという。もとからでは?ますます「どの刹那も高速で言いわけ・理由付けをうしろから置いてまわるような、いつもの見通し、に、みがきがかかった」うまさ、かな。ベートーベン月光をジャズする、という未踏へ。
FLY。そなんだよ彼らのファーストは不味かった。んで、このECM盤買うのちうちょしてた。トリオに在って、大きく距離を置いてソロを際立たせるターナー。見違えるような。そうだよ、これだよ、ターナーがECMでソロを制作すべき理由まで射程に入った。アイヒャー、そこんとこ、どうなの。
橋爪亮督の関西カルテット。注目の橋爪。サウンドのヴィジョンが骨太になってる。ベース音の突出もいい。21世紀になったなー。いい意味で日本人を感じさせない。このクールな高み。ECMずきのスナガさんに教えなければ。
ハムクラッシュバンドのストローネン?えっ!えっ!
ジェレミー・ユーデン。これも面白い。アメリカンミュージックで、なだらかオーケストラで、エレクトロアコースティック、の、桃源郷。ポピュラーミュージックの訴求力を実感する。
モチアントリオ2000+Two。ここにきて。ジャズ、の、別格。いーぐるのスピーカーで聴くと、さらに明白に。やぱ、彼らがイチバンなのか。
Pi Recordingsのスティーブ・リーマン盤のヒップホップ。M-BASEチルドレンて、こんなことになっているのか。このCDは即買いでせう。編集CDRにも先発で登板だ。
アンドリュー・ディアンジェロas、トレヴァー・ダンb、ジム・ブラックdsのゲイ・ディスコ・トリオなんていう話題もはじめて知る。
金曜は夜勤なおいらにとって土曜の午後はほとんど寝不足になってしまうわ、おれ、右スピカのまん前に座ったせいか、集中力がだんだん・・・トシのせいか!いやはや9曲をかなり集中して聴いた。聴くのも体力だ。
講演では益子博之さんと原田和典さんがDJのように曲を案内。原田さんの語りも魅力だ。こういうラジオ番組があったら、我が国のジャズ環境は希望が持てると思う。原田さんの新譜特集もあるのだろうか。最先端のジャズは益子さんと原田さんのセレクトを聴いて探索すべきだな。おれは。その予算でもっとはじっこのCDを買うのだ。ラパポートさんのじゃずじゃ音源も聴ける機会がほしいぞ。
講演を途中退場してサントリーホールへ向かったおれ。コンビニでサンドウィッチとお茶を仕入れて。とほほなあとの祭り。
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