Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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貸し切りの月光茶房に鳴り響く、ガルバレク参加ノルウェートラッド盤LP 『Østerdalsmusikk』 Mai (Mai 7510) ■ これにカウベルががらがら鳴ったならばユーラシアを地続きに神道や密教の鉦の音をも幻聴したくなろうぞ。
ガーガー。インダストリアルのZ'EVが80年代初頭の空気を持って鳴っている。 この音楽しない姿勢は、ひとめぐりかふためぐりして新鮮に感じているようでもある。 シュビヨンのソロは月光茶房にもあって、続けて聴くとインダストリアルでしか聴こえない。あれれ? カフェズミの音はリアルで生々しいが、月光茶房はコンクリートルームにそこはかと鳴る様相で理知的にクールだ。
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学生時代のアファナシエフに能の音楽を収めたLPを聴かせた亡命前の友人ウラジミール・マルチノフ。 ふたりで聴いた能の音楽がどのように聴こえたのか。 あの、能の音楽。 おれとおんなじ、とは言わないが、能の音楽のすごさへの気付き、って、ある日ジャズに落ちたり、クレンペラーを初めて聴いたとき、 みたいに、決定的に人生の軌道をズラしてしまうところがある。
そのウラジミール・マルチノフでぐぐってみると、musicircusの岡島さんのセルゲイ・トーロフへのインタビュー記事■へ。
亡命したアファナシエフ。ソ連に残ったマルチノフ。
アファナシエフを決定付けた巨匠ピアニスト、ヴラディーミル・ソフロニツキー(1901-1961)
アファナシエフが弾く作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフの「オーラル・ミュージック」。 このノスタルジアという哲学。わかりやすすぎ!きょうれつすぎ!
おや。リュービモフのECM盤シルヴェストロフ作品集■、おれはこの作品にノスタルジアは聴いていなかったぞ。 めんどくさい音楽だなー、と、2度聴いて手放した。すまない。おれの耳がまちがっていたんだと思う。 おれがわるかった。もどってきておくれ。もいちどやりなおそう。
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