Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2009年06月12日(金) |
デイブ・ダグラスの『The Infinite』(2002) |
デイブ・ダグラスの『The Infinite』(2002) ■、編み込まれた工芸品のようなマイルス・トリビュートであった。 1曲目、ルーファス・ワインライトのポーゼスを見事に料理している、つーか、即座に名演のオーラ。 Personnel: Dave Douglas (trumpet), Chris Potter (tenor sax & bass clarinet), Uri Caine (Fender Rhodes), James Genus (bass), Clarence Penn (drums) フェンダーローズのユリ・ケイン、いい仕事してます。
デイブ・ダグラスのCDっていいセンスを狙っているのがだらしなく映るから、どれもダサい。 キャラが確立されてないというか。演奏にも言えてるか。ちがうか!
あぜん。見事に上手いと思う。ポーズを構えてすっと息を入れて走り出す弓。あらあらあらと、弾き切ってしまう、するすると流しそうめんが極上だしで。ヴァイオリンの微分音含みのなんとも言えない音色だけが走ってゆく。 西村朗のヴァイオリンコンチェルトを弾ききり、これは!と思わされたヴァイオリニスト、佐藤俊介。 だけど・・・。こくがない・・・。 特別に上手いひとというのは、何かを飛び越えて走っていってしまうものなのだろうか。 超絶技巧。よどみなく。スーパークリークとかディープインパクトのようなかわいげのなさ。 ショウアップ的展開!ひとり曲芸ヴァイオリン少年なのか! なぜに石田衣良に似ている。余計なお世話か。
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