Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2009年06月07日(日) |
米村健司著『波・音・面(なみ・おと・おもて) 廣松渉哲学の射程とその教育論』 |
世界書院から5月22日に出版された 米村健司著『波・音・面(なみ・おと・おもて) 廣松渉哲学の射程とその教育論』が面白かった。
いきなりデヴィッド・トゥープのイーノ体験が引用されてるのもいいけど。 折り込まれて襞のようになっている自己。二重の襞。 音楽はさまざまな角度で侵入してくる。 おれはそもそも最初からクールに現象としての音を哲学する心性はないから、予断含み満載、不穏と祈りと作為と態度を読むし、トリガーに引っかかりまくり、なにせいち早く恍惚になりたい一心でCDを聴いているところがある。
二十代の頃は丸山圭三郎と廣松渉と鷲田小弥太の本を読んだ。哲学の棚では。
竹田青嗣の新書『現象学は思考の原理である』、これは2004年か、そこらへんで落ち着いて過ごします。
そうそうデヴィッド・トゥープの『音の海』の183ページから187ページは必読だと思います。ECMファンのみんな。
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