Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2008年09月27日(土) |
的確な指摘をされる福岡のレコード屋 |
平井庸一について、こんな的確な指摘をされる福岡のレコード屋があったぞ。>■
それに。なかなか売れているではないか。
「トリスターノ派クール・ジャズに傾倒するユニークなギタリスト(1970〜)の初アルバム。編成はsax×2、b×2入りのセクステット。基本は至極真っ当なクール派で、トリスターノ一門のあの美学をしっかりと精妙に?継承したトータル・サウンドのあり様(折り目正しくスインギーな淡麗快演)は、まさにクールげで何ともフレッシュだが、一部、リズム設計ほかアレンジ面には独自の新味ある意匠が凝らされているところもあったり、ソロ・パートでは各自の個性が適宜奔放に揮われもしたりと、結構生々しいスリルやオリジナリティ、或いはヤングな清新の気、にも事欠かず、大いに楽しませる。ギター者の、甘さを排して幾何学的・抽象的な音響美をひたすらクールに探究してゆくような、妥協のない、しかし音色は潤いたっぷりで端正なダイナミック・プレイ、が一貫してダークで渋い魅力を濃厚に放つ他、サックス陣の、小唄っぽい寛ぎ調やフリー系のアブストラクトな真剣アクションなどへもいつの間にか推移していたりする、意外に振り幅の大きな奮戦ぶりも妙味。」
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