Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2008年08月02日(土) アイラーの『The Hilversum Session』というESP盤がCD化されていた!



こないだ新宿のタワーでジャズとクラシックの視聴盤チェックをしてきたが何も耳に響かなかった。
しっかりしろ!CD!

アイラーの『The Hilversum Session』というESP盤がCD化されていた!
こ、これは高値の稀少盤ではなかったか。聴いたことがなかったものだ。

『スピリチュアル・ユニティ』の3人プラス、ドン・チェリーのカルテット、『スピリチュアル・ユニティ』と同年1964年の録音である。

音質も演奏も、すさまじく良い。

ただドン・チェリーとアイラーは抱えているものが違う。サウンドが過飽和になり混じり合わないでいる。
ドン・チェリーは天空に響く空気のような存在であるのに対し、アイラー、ピーコック、マレイは引き裂く地霊である。
前者は治癒である。後者は吹き出る血である。
それが黒人にとって、だけのものか。

こんな演奏はやはりその後の歴史で誰も表出していない。
表出できる時代性もその時かぎりのものではあるにせよ。


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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