Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2008年07月20日(日) 『ディオニュソスの労働』(人文書院)の序文に、




「ハケンという蟻地獄」という記事を読んで、鵜飼いの喩えになるほどと思った。おれはよく仕事のぐちを言うときに「鵜飼いの鵜みてーなもんだ」と考えていたけど、鵜どころか、鮎じゃね?

小谷野事務局長は派遣のしくみを鵜飼いに喩えた。「鵜匠が企業で、鵜が派遣会社、鮎が派遣労働者です」。
現在のマスコミ報道は「鵜(派遣会社)」への批判に集中しがちだ。だが小谷野事務局長は「本当に儲けて鮎(派遣労働者)を苦しめているのは鵜匠(企業)だ」と力を込めた。

鮎という文字を見ると、つい高橋鮎生の音楽を思ってしまうが。

ネグり=ハートの新作『ディオニュソスの労働』(人文書院)の序文に、
「労働は、生きている造形的な焔」というフレーズがあった。
このふたりが書く「労働」という概念は使い古された語意によるものではない。炊事せんたくと仕事とCD屋めぐりとおねえちゃんとのいちゃいちゃと子どもとの語らいとハズレ馬券とオザケンの「天気読み」と編集CDR作りと水上勉とうなぎと花火大会と友人との会話をまぜたようなところに向かっているところの概念だろうと思う。
まだ読みはじめたばかりなのだけど。アタリだろ?ジャック・アタリだろ?


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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