Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2008年05月05日(月) |
帰りは東松山経由で深夜の国道254をラルフ・タウナーの『ダイアリー』をかけて走ったのだった |
友人と3にんで池袋の松屋にいるという。 コンサートをハシゴした挙句にだべって東京芸術劇場を急いで足を痛めて終電を逃してしまった長男18さいを捕獲するために職場放棄。 グランディスで川越街道を飛ばす。こどもの日とはよく言ったものだ。
彼らにコーラを用意して「おう、おまいら、コーラでも飲めよ。おっと、付いているディズニーの景品はおれによこせ。だめだ、作ったらだめだ、袋のままこっちによこせ。すべてのものは完全にコレクトされなければならないんだ。」と、われながらキラっと光る人生訓を言ったつもりだったが、「おやじ!はずかしいからやめろ!」と制止される。
ここは高校生の彼らに音楽のすばらしさを体感させてやろうと編集CDRをかける。 高橋悠治ゴルトベルクやブラッドメルドートリオライブやマッテオ・ダ・ペルージャはおとなしく聴いていたが、ボーノ「こころのたまご」のイントロがかかった瞬間に助手席の長男はカーステに手を伸ばし曲をトバした。(あっぶねえー)と目でおれを威嚇している。なんでだ。
後部座席の高校生の一人がジャズを聴くという。ブラッドメルドーもカートローゼンウィンケルも知らないようだ。そんなんならターナーもポッターもマサブミキクチも知らんのだろう。ジャズを聴くとはよく言ったものだ。 何を聴いていると問うに、ロリンズとコルトレーンだという。ロリンズはメセニーと演奏したライブアンダーを観たぞ、と、言うが無反応。 コルトレーンか。このあと何聴く予定だ?オーネット、ドルフィー、アイラーだな、と語り始めるも、「おやじ!オタクな話はするな!」と制止される。 「オタクではない!大文字のジャズ・ジャイアンツ!音楽ファン、みんな知ってる、まじ、一般用語、公用語。」と抗弁するも、あまり抗弁するとかわいそーか。
なんかなー。おれもついこないだまで高校生だったのになー。くるまのガラスに映る姿は、やっぱオヤジだ。
1ヶ月ぶりにきよちゃんに会い今度公園でフリスビーをする約束をする。おこずかいを600えんあげる。 4分割支給2008年度お年玉の2回目の支給は15にち以降であることを子どもたちに宣誓する。 行きは高速をとばして群馬に向かったが、帰りは東松山経由で深夜の国道254をラルフ・タウナーの『ダイアリー』をかけて走ったのだった。孤独な46さいに失った過去のように切なく響くばかりであった。
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