Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2008年03月07日(金) |
父兄同伴演奏みたいなもんだろ |
表紙の田園風景に惹かれて読んだロシア初のノーベル賞作家ブーニンの掌編『アントーノフカ』。
どこか北海道を思い出すぞ。
ブーニンが古きよき帝政ロシアの領主屋敷を中心とした村落の風景を描写している。
わたしの曽祖父は明治以前に入植した大地主で見渡す限りの土地を持っていた、そうだ。 世が世であれば。傲慢なところだけが遺伝子として継承されているというこのありさまだ。政治や拝金では書かんぞ。
いっしょに仕事している若者がゴールドマンサックスに転職が決まった。 いっしょに仕事している若者がブラッド・メルドーに酷似している。
あそだ、ジャレット・インタビューだけど、言うに事欠いてメルドーについて何か言っていたな。 ガルバレクの高みに気づかないほどに鈍感なジャレット。 言うも言ったり、レイディアンスが宝石でありカーネギーがゴミであることは、地域の文化の問題などではない、すり替えである。 東京の演奏での真摯な企てと、ニューヨークでのつい嬉しくってワクワクしちゃって弾いちゃったんだもんオレもうトシだし、だろ。 だいたいスタンダーズってジャレットにとって父兄同伴演奏みたいなもんだろ。わかってくれるゲイリー姉さんとジャック兄い。 ゲイリーもゲイリーだ。 トニー・ウイリアムスのセカンドとアイラーのスピリチュアルユニティをほぼ同時期にジャズ界に提出できたくらいなのに。 ジャレットには、いいかげんにしなさい、と、言いたい。 スタンダーズのNYセッション3CDボックス(最初のセッション)は、やっぱり名作だなー。 スタンダーズは歴史的名盤としてこれだけ残るだろう。それだけは明白だ。
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